マハーシャラ・アリ、MCU版『ブレイド』を降板――原因はマーベル側?「彼らに作る意思がなかった」
俳優のマハーシャラ・アリは、長年企画が進められてきたマーベル・スタジオ版『ブレイド』を降板したことを明かした。アリは、企画が実現しなかった原因はマーベル側にあったと主張している。これにより、同作の映画化企画は事実上中止になったと見られている。
マハーシャラ・アリが語る『ブレイド』降板の真相――マーベル、新作に苦戦か
アリは米『GQ』誌のインタビューで、マーベル版『ブレイド』について率直な思いを語った。
「俳優を始めて約30年になるが、その中で学んだことの一つは、自分に縁のあるものと、そうでないものがあるということだ。どういうわけか、このプロジェクトは私にとって縁のないものだった」
さらにアリは、同作を降板した原因についても触れている。
「もし彼ら(マーベル)に本気で作る意思があったなら、映画は実現していたはずだ。私とはすでに契約も結んでいたし、彼らには何十億ドルもの資金がある。作りたいと思えば作れたはずだ。私はもう『ブレイド』から離れ、次の仕事に進みたい。その質問は私ではなく、彼らに向けるべきだ。作品を作ることをやめたのは、彼らなのだから」
マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギも、『ブレイド』の企画が頓挫したことについて、ポッドキャストで胸中を明かしている。
ファイギは「マハーシャラとのプロジェクトを実現できなかったことについて、自分はとんでもない敗者だと感じている」と語った。
マーベルは、MCU版『スパイダーマン』の最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が7月31日(金)に公開され、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』が12月18日(金)に公開を控えているなど、大型シリーズは好調が続いている。
一方で、新シリーズの中には、『ブレイド』のように頓挫した作品もある。ディズニープラスで配信中のドラマ『ワンダーマン』は先週、シーズン2の制作中止が発表された。主演のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世がエミー賞にノミネートされたことでも話題となっていただけに、突然の打ち切りはファンに大きな衝撃を与えた。

難航した『ブレイド』制作、アリと監督が経緯を明かす
『ブレイド』は、ヴァンパイアハンターのブレイドを主人公とするマーベル・コミック作品。1998年にウェズリー・スナイプス主演で映画化され、2本の続編も制作された。
マーベルは2019年のサンディエゴ・コミコンで、アリ主演による映画『ブレイド』の制作を発表した。当初はバッサム・タリク監督がメガホンを取り、2022年に撮影が予定されていた。ところが、撮影開始の約2カ月前に「創作上の方向性の違い」を理由に降板したと報じられた。
タリクの降板後には、『ラブクラフト・カントリー 恐怖の旅路』(2020年)のヤン・ドゥマンジュが監督に就任したが、こちらも最終的にプロジェクトを離脱した。
アリ版ブレイドは、『エターナルズ』(2021年)のポストクレジットシーンに声のみ登場している。しかし『デッドプール&ウルヴァリン』(2024年)には、アリではなく、スナイプス演じるブレイドがサプライズ出演して話題となった。
その後、アリとタリクはアクション映画『Your Mother Your Mother Your Mother(原題)』(2026年)で再びタッグを組んでいる。
タリク監督は『GQ』誌の取材で、『ブレイド』のプリプロダクションの際、アリが役作りのために本格的な剣術トレーニングを積んでいたことを明かした。
「マハーシャラは元アスリートで、剣の扱いには驚かされた。初めて剣術の練習を見たが、その動きは本当にすばらしかった」
一方、アリも『ブレイド』のために積み重ねた努力が無駄にならなかったと振り返っている。
「元アスリートとして、自分でスタントをこなすことがずっと夢で、『ブレイド』ではそのために長期間トレーニングを積んでいた。その経験を『Your Mother Your Mother Your Mother』で活かすことができ、大きな救いになった」
また、「『ブレイド』が頓挫したことで、バッサムには新たな脚本を書く時間とエネルギーが生まれ、この作品が実現した」とアリは語っている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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