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トム・クルーズ、26回目の来日で“ギャルピース”披露!新作『DIGGER/ディガー』で挑んだ新境地「失敗を恐れない」

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トム・クルーズ、26回目の来日で“ギャルピース”披露! 新作『DIGGER/ディガー』で挑んだ新境地「失敗を恐れない」
トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 © 2026 WBEI and Legendary
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10月5日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『DIGGER/ディガー』の来日記者会見が開催され、主演のトム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が登壇した。

会見冒頭から、トム・クルーズは日本で教わったばかりだという“ギャルピース”を笑顔で披露。今回が26回目の来日となるハリウッドスターらしいサービス精神で会場を沸かせたが、トークが始まると一転、作品への並々ならぬ情熱と、40年以上のキャリアを経た今なお映画作りに向き合い続ける姿勢をたっぷりと語った。

トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 © 2026 WBEI and Legendary
トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 © 2026 WBEI and Legendary

「26年前から一緒に仕事をしたかった」イニャリトゥ監督への敬意

クルーズが本作で演じるのは、白髪に大きな腹というこれまでのイメージを覆す姿をした石油会社CEO、ディガー・ロックウェル。彼の行動を発端に地球規模の危機が巻き起こる、ブラックユーモアを交えた異色作である。

クルーズはまず、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督との念願のタッグについて、「彼のことを非常に尊敬しています。26年前に『アモーレス・ペロス』を観たときから、ずっと一緒に仕事をしたいと思っていました」と明かした。

脚本についても「これまで読んだことのないような、非常に独創的な作品だった」と振り返り、監督が構想に9年を費やした本作への参加を「特別な経験だった」と語った。 

一方のイニャリトゥ監督にとっても、日本は特別な場所だ。長編デビュー作『アモーレス・ペロス』で東京国際映画祭を訪れた経験に触れ、「当時は若い映画監督でした。そこで受賞したことが、自分の人生を変えました」と回顧。さらに約20年前には、菊地凛子が出演した『バベル』を東京で撮影し、数カ月にわたって滞在したこと、近年には黒澤明賞を受賞したことにも言及し、「東京に来るたびに喜びと幸せを感じる」と日本への思いを語った。

トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 © 2026 WBEI and Legendary
トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 © 2026 WBEI and Legendary

6時間の特殊メイクでリハーサル「ディガーになる必要があった」

今回、最大の注目点の一つとなっているのが、クルーズの大胆な変貌だ。イニャリトゥ監督によれば、特殊メイクには当初5~6時間を要したという。それにもかかわらず、クルーズは本番だけでなく、リハーサルの段階から特殊メイクと衣装を身につけることを希望した。

「彼は、どう話すのか、どう歩くのか、どう感じるのかを見つける必要があった」と監督。撮影スタッフや共演者たちは、やがて普段のクルーズよりも“ディガー”の姿を見慣れてしまい、特殊メイクなしの本人が現れた際には、むしろ「トム・クルーズがセットに来た!」と驚くほどだったという。

クルーズ自身も、役作りについて「まず人間性を見つけなくてはいけない」と説明する。「僕は人を見るのが好きなんです。人と関わりながら生きて、それを俳優として吸収し、反映させている」

声、身体の動き、リズム、アクセント――そうした要素を一つずつ探しながらキャラクターを作っていったという。「ある時点から、自分がディガーになる」と話し、役作りは理論というよりも、長年培われた本能的なものだと語った。 

映画『DIGGER/ディガー』
映画『DIGGER/ディガー』© 2026 WBEI and Legendary

圧巻の10分間モノローグ「台詞を覚えること自体は簡単」

劇中には、クルーズが約10分にわたり語り続ける圧巻のモノローグが登場する。しかも、それはカットを細かく割ったシーンではなく、カメラや多数のエキストラと緻密に連動する長回しとして撮影された。クルーズは4回演じたといい、撮影を続けたかったものの、イニャリトゥ監督から「もう撮れた」と止められたというエピソードも笑いながら明かした。 

記者から「長い台詞をどう覚えるのか」と尋ねられると、クルーズは意外にも、「台詞を覚えること自体は難しくありません。それは簡単です。ただ覚えるだけだから」と回答した。重要なのは、暗記ではなく「コミュニケーション」だという。台詞を何度も繰り返し、撮影場所を歩き、カメラの位置や動きを身体に入れる。飛行機を操縦する時も、バイクやレーシングカーを運転する時も同じで、「考えなくなるところまで」準備するのがクルーズ流だ。

「カメラがどこにあるかも、どこに立つべきかも分かっている。でも、その瞬間には台詞について考えていない。何も考えていない。ただ、そのキャラクターとしてそこにいるんです」

アクションスターとして知られるクルーズだが、その言葉から浮かび上がるのは、徹底した準備によって“考える”段階を超え、役として存在することを目指す俳優としての姿だった。 

映画『DIGGER/ディガー』
映画『DIGGER/ディガー』© 2026 WBEI and Legendary

イニャリトゥ監督が見たトム・クルーズ「自分自身を笑える人」

イニャリトゥ監督は、現場で最も印象的だったクルーズの姿として、その圧倒的なポジティブさを挙げた。俳優としてだけでなく、プロデューサー、映画人として作品全体を見渡しながら現場に参加していたというクルーズ。「非常に寛大な人」であり、共演者との間に信頼関係を築きながら、作品全体の空気を作り出していたと語る。

そして監督が特に強調したのが、クルーズの「笑う力」だった。「彼はよく笑う。そして恐れない。自分自身を笑うこともできる」難しいシーンの撮影中でさえ、現場には頻繁に笑いが起きていたという。イニャリトゥ監督は笑いを「人生のオリーブオイルのようなもの」と表現。「ストレスは周囲に伝染する。でも、幸せや自信、笑いも同じように周りに広がる。それがトムの美点だった」と称えた。 

「現実が僕たちを追い越していった」9年かけて完成した物語

本作の企画が始まったのは約9年前。当初、イニャリトゥ監督らが考えていたテーマの一つは、「現実」と「語られる現実」が乖離していく現代社会だった。言葉は、人を鼓舞して現実への橋を架けることもできれば、人々の現実認識を壊す武器にもなり得る。その発想から、物語はスタートしたという。

ところが、制作を続けるうちに予想外の事態が起きた。風刺として現実以上に極端な世界を描こうとしていたはずが、現実の方が映画に追いつき、さらには追い越していったのだ。

「フィクションとして想像していたことが、あっという間に現実になっていった。怖かったです。風刺を作っているつもりが、ほとんどドキュメンタリーになってしまった」

そう振り返るイニャリトゥ監督は、だからこそ芸術には、現実から一度距離を置き、自分たち自身を見つめ直す役割があると話す。

「映画でも、絵画でも、歌でも、現実から少し離れることで、自分たちを理解し、自分自身を認識することができる」

特に若い世代に本作を届けたいといい、「答えを提示する映画ではない。でも、会話を始めてもらいたい」と語った。 

トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 © 2026 WBEI and Legendary
トム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 © 2026 WBEI and Legendary

「何も知らずに観てほしい」映画館で体験する『DIGGER/ディガー』

クルーズは日本の観客について、「映画そのものだけでなく、映画作りの技術やクラフトを理解してくれる観客」と表現し、本作を日本で披露できる喜びを語った。

イニャリトゥ監督はさらに、「できるだけ何も読まずに映画館に来てもらう方がいい」と呼びかける。本作は観客自身が物語に参加していくように設計されており、一度目と二度目ではまったく違う体験になるという。

クルーズも「何度観ても、新しいレイヤーが見えてくる」と同調。映像だけでなく、音響や美術、構図に至るまで緻密に作り込まれた本作への自信をのぞかせた。 

会見の最後には再びフォトセッションへ。クルーズとイニャリトゥ監督はカメラに手を振り、クルーズは冒頭で覚えたばかりの“ギャルピース”も披露した。笑顔とユーモアにあふれた会見だったが、そこで繰り返し語られていたのは、映画作りへの徹底した執念だった。

キャリア40年以上を経てもなお、「見たことのないもの」に飛び込むトム・クルーズ。『DIGGER/ディガー』では、命懸けのスタントとはまた違う、新たな挑戦を見ることができそうだ。 

『DIGGER/ディガー』は10月9日より全国公開。 

【動画】映画『DIGGER/ディガー』特別メッセージ映像|2026年10月9日(金)全国ロードショー

作品情報

『DIGGER/ディガー』日本版ポスター
『DIGGER/ディガー』日本版ポスター © 2026 WBEI and Legendary
  • タイトル:『DIGGER/ディガー』
  • 10月9日(金)全国公開
  • 配給:東和ピクチャーズ・東宝
  • コピーライト:© 2026 WBEI and Legendary
  • 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ (『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『レヴェナント: 蘇えりし者』)
  • 出演:トム・クルーズ
  • 製作:トム・クルーズ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ
  • 全米公開:2026年10月2日 
  • 原題:DIGGER
  • 公式X:@warnerjp
  • 公式Instagram:@warnerjp_official
  • 公式 YouTube:@WBondemand
  • 公式 TikTok:@warnerjp
  • 公式サイト:https://digger-movie.jp/ 

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