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『ブレードランナー 2099』新たな米予告編公開!ミシェル・ヨー&ハンター・シェイファーが人類敗北後の世界へ

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『ブレードランナー 2099』新たな米予告編公開!ミシェル・ヨー&ハンター・シェイファーが人類敗北後の世界へ
『ブレードランナー 2099』 写真:Amazon MGM Studios
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『ブレードランナー』シリーズの新作ドラマ『ブレードランナー 2099』の新予告編が、ニューヨーク・コミコン(NYCC)で公開された。パネルには、主演のミシェル・ヨーとハンター・シェイファー、ショーランナーのシルカ・ルイーザらが登壇。レプリカントが人類を超えた世界を舞台に、失踪事件をめぐるミステリーや、人間性とアイデンティティを問う物語について語った。

『ブレードランナー 2099』の新予告編

『ブレードランナー 2099』はレプリカントが支配する世界が舞台

本作は、映画『ブレードランナー 2049』から50年後を舞台とするリミテッドシリーズ。ショーランナーを務めるシルカ・ルイーザによると、映画シリーズで描かれてきたレプリカントの反乱が現実となり、人類は敗北。人間とレプリカントの力関係が逆転した世界が物語の舞台となる。

物語の中心となるのは、ミシェル・ヨー演じるレプリカントのブレードランナー、オルウェンと、ハンター・シェイファー演じる逃亡者コーラ。コーラは逃亡生活に終止符を打つため、ブレードランナーという新たな身分を引き受ける。やがて、命の終わりが迫るオルウェンと関わり、都市の存続を脅かす秘密を握る逃亡者を追うことになる。

一方、物語では、同僚のブレードランナー、メリックの失踪も重要な謎として浮かび上がる。オルウェンはメリックの行方を追うことになり、ブレードランナーが同僚の失踪事件を追うという展開について、ルイーザはシリーズにおける新たな試みだと説明した。

コーラは、仕事場を捜索されたことをきっかけに、弟を守りながら身を隠すことを余儀なくされる。その後、ブレードランナーになりすまして任務に挑むことになる。

ヨーによると、オルウェンは死が迫っていることを自覚しており、物事を未完のまま残すことを好まない人物だという。残された時間が限られる彼女と、正体を隠して任務に挑むコーラ。2人の運命がどのように交錯するのかも、本作の見どころとなる。

ミシェル・ヨーのキャラクターに刻まれた「死」の兆候

NYCCのパネルでは、ヨー演じるオルウェンが登場する映像も披露された。映像では、彼女の爪の周囲が青みを帯びている様子が確認できる。ルイーザによると、この描写は1982年の映画『ブレードランナー』に着想を得たもので、オルウェンの命が尽きようとしていることを視覚的に表現している。

ルイーザは、強さと生命力を保つオルウェンが死に近づいていることを、観客が常に意識できるようにしたかったと説明。参考にしたのは、オリジナル映画に登場するレプリカント、ロイ・バッティの手や爪の描写だったという。

この演出によって、物語の進行とともにオルウェンの死が迫っていく様子を視覚的に伝えられると説明した。

人類の終焉と人間性を問う物語

ルイーザは、本作が問いかけるテーマについて、人類という種の終わりが訪れるとき、何が起こるのかという問題を挙げた。

オリジナル映画では、寿命に限りがあるレプリカントたちが、より長く生きることを求めていた。本作では、その問いを人類全体へと広げる。人類が種としての終わりを悟ったとき、その現実を受け入れられるのか。そして、存続が脅かされる状況でも、人間性を保つことができるのか。こうした根源的な問いが物語の軸となる。

製作総指揮のブロデリック・ジョンソンも、優れたSFは未来そのものではなく、現在について描くものだと指摘。企画が持ち込まれた当初から、人間が食物連鎖の頂点から転落したときに何が起こるのかというテーマに強く引かれたという。

人工知能(AI)が発展する現代において、人間を超える存在が現れたら未来はどう変わるのか。本作が描く葛藤は、現実社会にも通じるテーマとなっている。

人間とレプリカント、それぞれが求めるアイデンティティ

製作総指揮のアンドリュー・コソーヴも、既存の『ブレードランナー』シリーズとは異なる物語の切り口を評価した。

人間のコーラがブレードランナーという身分を引き受け、命の終わりが迫るレプリカントのオルウェンと行動をともにするという設定が、物語の重要な軸になっているという。さらに、失踪事件の謎を追いながら、過去の映画作品に散りばめられた手がかりやイースターエッグを掘り下げていく展開にも期待を寄せた。

本作では、人間とレプリカントの双方が、自分たちの存在意義を探し求める。人間は、もはや支配的な立場ではない世界で、自分たちが何者なのかを問い直す。一方、支配する側となったレプリカントもまた、自らのアイデンティティと未来を模索することになる。

ルイーザは、本作を新しい都市や社会、そして登場人物たちが誕生する物語と表現。新たな時代の幕開けを描くにあたり、熱気や混沌、鮮烈さを感じさせる世界観を目指したという。

過去2作とは異なるビジュアルと世界観

映像表現についても、本作は独自の方向性を追求している。

ルイーザによれば、1982年のオリジナル映画と『ブレードランナー 2049』は、それぞれ異なる美学を持っている。そのため、『ブレードランナー 2099』でも過去の作品への敬意を保ちながら、独自性のある第3のビジュアルを確立する必要があったという。

その実現において重要な役割を果たしたのが、細部まで作り込まれたプロダクションデザインだ。セットの多くは全方位から見渡せる構造になっており、照明やモニターの映像も組み込まれている。さらに、実際に動く機械装置を取り入れることで、世界観にリアリティーを持たせている。

机の上に置かれた小物や飲み残しのソーダ缶、建物や設備の経年変化まで作り込むことで、人々が実際に生活し、働いている場所としてのリアリティーを生み出した。

主演のヨーも、オリジナル映画の世界観を愛しながらも、そこから50年が経過したことで状況は大きく変わったと語る。長年続くシリーズの伝統を受け継ぎつつ、新たな時代の物語をどのように描くのかが注目される。

レプリカントはなぜ権力を手にしても満たされないのか

本作のミステリーには、支配する側となったレプリカントが抱える矛盾も深く関わっている。

ルイーザによると、レプリカントは自らの意思で行動できるようになったものの、人間を模して作られた存在であることに変わりはない。欲望を持ち、与えられたもの以上を求める一方で、妊娠することも、年を重ねることもできない。

作中に登場する歓楽街も、そうした欲求を象徴する場所として描かれる。そこでは、性的な行為そのものよりも、人間としての感覚や体験が商品として扱われているという。

人間がかつて享受していたものを目の当たりにしながら、それを完全には手に入れられないレプリカントたち。権力を手にした後も満たされない彼らの姿が、本作の世界観を形作っている。

そして、物語の謎の中心にあるのが、メリックの失踪だ。かつて闘い、犠牲を払って権力を手にした彼は、なぜ今になってその立場を捨て、去ろうとしているのか。

その謎を追うなかで、人間とレプリカントの関係や、彼らが本当に求めているものが浮かび上がっていく。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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