ディズニープラス、世界各国のテレビ局と提携を加速――日本のオリジナル作品も強化
ディズニーは、英テレビ局「チャンネル4」の番組をディズニープラスで配信すると明らかにした。イギリスとアイルランドでは2027年初頭から、ディズニープラスで同局のメインチャンネルとオンデマンドコンテンツを視聴できるようになる。
新たに配信される作品には、ベラ・ラムジー主演のドラマ『Maya(原題)』、デニス・ウェルチ出演のコメディドラマ『Stepping Up(原題)』、リアリティ番組『Celebrity SAS: Who Dares Wins(原題)』などが含まれる。オンデマンドでは、複数の番組が放送と同日にディズニープラスでも配信される。
ディズニープラス、各国のテレビ局と関係を強化│英「チャンネル4」や日本のTBSも
ディズニープラスとチャンネル4の幹部は米『ハリウッド・リポーター』に対し、この提携は「画期的な合意」で、「野心的な協力関係」であると語った。
ディズニープラスのカール・ホームズ氏は、「ヨーロッパの各市場では、大手の無料地上波放送局が今なお最大の視聴者を集め、最大の制作予算を有し、最大規模の番組を制作している。こうした放送局と協力することは非常に重要だ」と説明した。
ディズニーのジョシュ・ダマロCEOは、ディズニープラスを同社の「デジタルの中核」に据える構想を示している。ディズニープラスは近年、ヨーロッパの各放送局と相次いでコンテンツ契約を結んでいる。その中には、イギリスのITV、イタリアのRAI、ドイツのARDとZDF、ポルトガルのSIC、スペインのRTVEとアトレスメディアが含まれる。
今回のチャンネル4との提携について、ディズニーは次のように述べている。
「チャンネル4との協力は、世界各地の市場で質の高い地元コンテンツを顧客に届けるためにディズニープラスが結んだ契約の中でも、最も重要なものの一つだ。長年にわたる関係を土台として、今回の契約により、チャンネル4ならではの公共放送番組がディズニープラスのプレミアムな配信環境に加わる。これによってチャンネル4のリーチを広げるとともに、ディズニープラスの顧客により多くの選択肢を提供する」
チャンネル4のプリヤ・ドグラCEOは、次のように語った。
「ディズニープラスと協力し、視聴者がチャンネル4のすばらしい番組を見つけ、楽しむ機会をさらに増やせることを心から嬉しく思う。チャンネル4は、イギリスとアイルランドで特に話題を集め、多くの信頼を得ている番組を数多く擁している。今回の新たな取り組みによって、そうした番組を、新たな場所から視聴者に届けられるようになる」
ディズニーは近年、海外市場向けのオリジナル作品の制作にも注力しており、年間制作本数を現在の約60~70本から、今後3年間で約3倍に増やす計画を明らかにしている。アジアにおける事業では、日本が特に重要な役割を担っている。
日本では今年4月、TBS傘下の制作会社「THE SEVEN」とディズニーが複数年にわたる開発契約を締結した。これにより、日本発の実写オリジナル作品をさらに拡充する方針だ。2027年1月には、山田孝之が出演し、黒沢清や清水崇らが監督を務めるアンソロジーシリーズ『ナイト・テイルズ・クラブ』が配信される。

ディズニーの次なる成長の鍵は「地元コンテンツ」、テレビ局側にもメリット
ホームズ氏によれば、同サービスの中核をなすのは、「有料でしか見られないすばらしいディズニー映画のラインナップと、それを補完するHuluブランドの幅広い総合エンターテインメント」だ。
「ディズニープラスの次なる成長の大部分は、地元コンテンツによって牽引されると考えている。EMEA地域(ヨーロッパ、中東、アフリカ)の加入者数は過去18カ月で30%増加した。エンゲージメントも大幅に高まっている。その大きな理由は、地元発のオリジナル作品や、ヨーロッパ各地の無料地上波放送局が提供する優れた地元番組が増えたことにある」
ホームズ氏は、「チャンネル4の番組編成は独自性が高く、話題性にも富んでいる。われわれはその恩恵を受けたいと考えている」と語り、コンテンツの魅力が契約を後押ししたと指摘する。そのうえで、番組の制作や発注に関する権限は、引き続き放送局側にあると強調した。
また、ディズニープラスは若年層の視聴者を多く抱えていることから、「ディズニープラスを通じて、話題になった番組を若い視聴者に届けることができる」と指摘した。
ドグラ氏も、今回の提携に踏み切った理由の一つは「普段チャンネル4を利用しない視聴者にも番組を届けられること」だと説明した。
「できるだけ多くの人々に番組を届けることは、常に私たちの番組編成戦略の指針となっている。番組に対する視聴者の反応が分かれば、これから新たに獲得できる潜在層についても、より多くの情報を得られる。その知見は、今後の番組編成戦略にも継続的に反映されていく」
両社の幹部によれば、今後、さらに多くのディズニーのコンテンツがチャンネル4で放送されるなど、この提携を拡大していく可能性があるという。
ドグラ氏は、「『ザ・シンプソンズ』から『THIS IS US/ディス・イズ・アス』まで、さまざまな作品を放送している。『アベンジャーズ』のようなディズニー映画もそろっている」と、同局で数多くのディズニーのコンテンツを放送していることを強調した。さらに、「ほかの可能性についても話し合いを続けていくことになるだろう」と、今後の展望を語った。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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