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ケイト・ブランシェット、第37回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞 創作の原点は「疑うこと」芸術の力を語る

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ケイト・ブランシェット、第37回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞 創作の原点は「疑うこと」芸術の力を語る
常陸宮妃華子さまから「第37回高松宮殿下記念世界文化賞」を授与されたケイト・ブランシェット(中央)写真:Getty
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2度のアカデミー賞受賞を誇る俳優のケイト・ブランシェットが10月28日(水)、東京・元赤坂で開催された授賞式で「第37回高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞した。受賞に先立つ記者会見では、創作における不確かさの重要性を強調し、疑うことなく確信に固執する危うさについて語った。

「何も考えずに確信ばかりがまかり通る不確かな世界において、疑うことは創作のプロセスに不可欠だと私は考えています。それが挑戦や問いかけ、探求の始まりになります。対話や人とのつながりを生み、変化を可能にするのです」とブランシェットは述べた。

▼ケイト・ブランシェット、第37回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞

日本美術協会が主催する同賞は、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門で優れた功績を残した芸術家を顕彰するもの。「芸術のノーベル賞」とも称され、過去には黒澤明、フェデリコ・フェリーニ、ジャン=リュック・ゴダール、マーティン・スコセッシらが受賞している。

明治記念館で行われた授賞式では、常陸宮妃華子さまがブランシェットにメダルを授与した。今年はほかに、ジェニー・ホルツァー(絵画部門)、アンディ・ゴールズワージー(彫刻部門)、ダニエル・リベスキンド(建築部門)、ヘルベルト・ブロムシュテット(音楽部門)が受賞した。

▼「疑いこそが芸術的な出発点」言葉にならない思いを追求

東京の明治記念館で開催された「第37回高松宮殿下記念世界文化賞授賞式」で賞状を受け取るケイト・ブランシェット(右)
東京の明治記念館で開催された「第37回高松宮殿下記念世界文化賞授賞式」で賞状を受け取るケイト・ブランシェット(右)

ブランシェットはスピーチで、言葉では表現しきれないものにこそ芸術の力が宿ると語った。シュルレアリスムの芸術家レオノーラ・キャリントンに触れながら、俳優という仕事について「最悪の場合、文字どおりの意味にとらわれて身動きが取れなくなりますが、最高の形では、人々を言葉も出ないほど圧倒することができます」と表現した。

自身の創作の出発点は、登場人物が口にする言葉と、言葉では伝えきれない思いとの間にあるという。「語られたことと語られなかったこと、人々が伝えようとしていること、言えばよかったと思っていること、そして言わなければよかったと思っていること。その間にある意味や可能性を、私はいつも探しています」と説明した。

また、不確かさを抱くことは自信のなさと誤解されがちだが、自身にとっては創作の原動力だと強調。「自分の思いを完全に伝えきれるのだろうかという疑いは、いつも私の中にあります。女性である私にとって、それは自信のなさだと解釈されることがよくあります。でも、そうではありません。その疑いこそが、私の芸術的な出発点なのです」と語った。

▼ヒラリー・クリントン氏も出席、芸術の重要性を強調 

会見には、賞の国際顧問を務めるヒラリー・クリントン元米国務長官も出席。芸術と文化は社会に欠かせない柱であり、民主主義の価値が脅かされ、人工知能(AI)による変革が進む時代だからこそ、芸術を支えることが重要だと訴えた。

ブランシェットは、現在開催中の第39回東京国際映画祭にも参加予定。10月30日(金)には、自身が共同設立した映画制作者支援基金「ディスプレイスメント・フィルム・ファンド」が支援する短編映画5作品の日本初上映後、モハマド・ラスロフ監督、シャフルバヌ・サダト監督とトークイベントに登壇する。

受賞スピーチの最後に、ブランシェットは喜びと感謝を表明。「このような栄誉を授けていただき、心から感謝しています。触れることさえ想像したことのなかった、まさにオリンポス山のような存在です。魂が舞い上がるような、すばらしい驚きであり、本当に大きな名誉です」と語った。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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