マイケル・B・ジョーダン「クリード 過去の逆襲」で初来日、ボクシングの聖地で歴代王者と共演
「クリード 過去の逆襲」(5月26日全国公開)に主演し、監督も務めた俳優マイケル・B・ジョーダンが初来日し17日、東京・後楽園ホールで行われたレッドカーペットイベントに出席した。
最強のチャンピオン、アドニス・クリードが日本ボクシングの聖地のリングに降り立った。ジョーダンが真っ赤なスーツに身を包みコーナーロープをくぐると。約300人のファンからは大歓声。「日本のボクシングの歴史にとって意味のある場所。特別なことで、リスペクトの気持ちが湧いている」と満面の笑みを浮かべた。
日本の漫画、アニメーション好きとしても知られ、大ファンのボクシング漫画「はじめの一歩」の舞台になっていることを知らされると「ヤバいな」と興奮気味。「日本の文化は僕にたくさんの文化を与えてくれた。この10年、ずっと来たいと思っていたが、いざ日本の地を踏むと現実なのかとも思える。いろいろなことを見て、経験して吸収したい」と期待に胸を膨らませた。
「ロッキー」の魂を受け継いだクリードによる3部作の最終章で、「負け犬であっても勝利する物語。人生は常に大変だが、本気の思いがあれば乗り越えられることが伝われば」と説明。米国を含む世界では既に興行収入2億7300万ドルを突破し、「ロッキー」シリーズを含め最高のヒットとなっており、「言葉にならないくらい最高。これからも素晴らしいストーリーの映画を作り続けていく気持ちを新たにした」とさらなる意欲を見せた。
ファンのサインや写真撮影にも気軽に応じ、薬師寺保栄、山中慎介ら日本人の元世界王者も応援に駆け付けた。薬師寺は「プロに転向したらどうだ」、山中も「しっかり練習して試合に臨んだのが分かる。何よりも迫力があった」と太鼓判。特製のチャンピオンベルトもプレゼントされたジョーダンは、「プロのボクサーが見て、ちゃんとやっていると思っていただきたかった。生けるレジェンドたちを心からリスペクトしているし、本当に光栄」と感激の面持ちだった。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元