リース・ウィザースプーン、『ビッグ・リトル・ライズ』制作中の女性同士の支え合いと成功の苦闘を語る

Reese Witherspoon on Producing Struggles After Big Little Lies Success
リース・ウィザースプーンは、ハローサンシャインの第2回年次イベント「シャインアウェイ」のステージでスピーチを行った 写真:Elyse Jankowski/Getty Images
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リース・ウィザースプーンの制作会社、ハローサンシャインは10月5日に第2回「シャイン・アウェイ」カンファレンスを開催した。このイベントでは、ウィザースプーンや彼女の親しい有名人たちとの交流の場が多く設けられた。

集まった700名のゲストを前に、ウィザースプーンはイベントの幕を開け、2日間にわたるパネルディスカッションやアクティベーション、女性のエンパワーメントとつながりを目的としたプログラムについて説明した。その後、彼女はローラ・ダーンとオクタヴィア・スペンサーと共に対談し、業界内外での支え合いについて話し、ダーンは笑いながら「リースには、恋愛のことも仕事のことも、何でも相談しています」と語った。

ウィザースプーンは、これまでに『ザ・モーニングショー』や『The Last Thing He Told Me(原題)』、『Truth Be Told(原題)』、『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックス』など、多くの作品をプロデュースしてきたが、彼女がプロデューサーとして歩み始めた頃についても振り返り、34歳でハローサンシャインを設立し、その時はまだ手探りだったことも明かしている。

「最初の20年間は、ただ仕事を得るために一生懸命動き回っていて、業界全体のことを考える余裕なんてなかったんです」

「なぜ女性の役が少ないのか?なぜ舞台裏に有色人種がいないのか?異なる視点を持つ作家がもっと必要なんじゃないか?そんなことを考え始めたのは、34歳になってからでした。その時、私はある程度の基盤を築いていて、少しは資金もあった。だから『私が望む変化を実現しようとしていない人からお金をもらうわけにはいかない』と思ったんです」

それでも、ウィザースプーンは「正直、怖かったです。お金が戻ってこないんじゃないかと毎日心配していました。それでも、失敗するかもしれないけど、自分に賭けてみるほうが後悔しないと思ったんです。だから毎日『自分が宝くじみたいなものだ』って思っていました」と話した。

また、2017年の『ビッグ・リトル・ライズ』の成功についても振り返った。この作品はエミー賞で16部門にノミネートされ、8つの賞を受賞している。その前には『ゴーン・ガール』や『わたしに会うまでの1600キロ』のプロデュースも手掛けていた。

「『ビッグ・リトル・ライズ』の後、これだけの成功を収めたのに、私は自己資金で会社を運営していて、従業員4人を維持することすらできませんでした。会計士から『その3つのプロジェクトで得た収益では、4人のスタッフを維持できません』と言われた時、『何かを間違えている』と気付きました。その時に初めて『助けが必要だ』と認識し、ビジネスプランが必要だと感じたんです。」その後、ウィザースプーンはサラ・ハーデンをCEOに迎え、会社の基盤を整え、チームを拡大していった。

女性同士の支え合いとクリエイティブな会話の重要性

リース・ウィザースプーン、オクタヴィア・スペンサー、ローラ・ダーンがステージ上でスピーチ 写真:Elyse Jankowski/Getty Images

ダーンは、『ビッグ・リトル・ライズ』の現場で女性中心の環境があったからこそ、今までできなかった会話ができたと振り返った。

ウィザースプーンや共演者のメリル・ストリープと一緒に立ちながら「お金の話をし始めたんです。そして私は言いました、『これまで誰かとお金の話をするなんて初めて』と。私はちょうど弱い時期を迎えていて、子どもを一人で育てていたので、たくさんの疑問があったんです。リースがくれたアドバイスは、『女性のファイナンシャルアドバイザーを見つけて、そういう話をする相手が必要』というものでした。最初の会話は、高齢の親の介護や子どもの教育のことでした。そんな話を私とした人は今まで誰もいなかったんです」

さらにダーンは、共演した女優たちとの関係は「最高の愛の物語」であると表現しながらも、「私たちは最初から『女性は仲良くできないから、1人しかいないほうがいい』と教え込まれてきた」と語った。

スペンサーもこれに共感し、「セットには女性が一人だけでいいと言われてきたのは、女性同士が競争心を持つからだと。でも実際には、複数の女性がいるとまったく逆でした」と述べ、メリッサ・マッカーシー、アリソン・ジャネイ、ヴィオラ・デイヴィスとの長年の友情に触れた。

ウィザースプーンは、視聴者が女性クリエイターをサポートする方法についても語り、「Netflixとかで番組を観たら、すぐに『いいね』ボタンを押してほしいんです。この『いいね』ボタンがどれほど重要か知られていませんが、それが実際にその作品を作った女性たちの給料に影響するんです。データはすべて収集されています。視聴リストに入れるだけでも、その行動が大事なんです」と強調した。

パネルディスカッションの後、ウィザースプーンは、Spanx創業者のサラ・ブレイクリーと、女性が率いる2つのビジネスの運営について対談した。

彼女は再びハローサンシャインの初期について振り返り、「一度成功した映画があって、さらにもう一つ成功した映画があったのに、なぜこれが単なる偶然ではないと理解してもらえないのか、すごく悩んでいました。私が最初にオプションを取得した2冊の本、『ゴーン・ガール』と『わたしに会うまでの1600キロ』は、どちらも3か月以内に1位になりました。でも、周りは『でも次も成功できるの?』って言ってきたんです」と話した。

さらに、ウィザースプーンがキッドマンと一緒に『ビッグ・リトル・ライズ』のオプションを取得したとき、撮影直前にある出資者が彼女のマネージャーに電話をかけ、「本当にこれが成功すると思うの?リース・ウィザースプーンとニコール・キッドマンがテレビに出るなんて、大きなリスクを背負ってるんだよ」と言ったエピソードも紹介した。しかし、結果的には男性も含めて多くの視聴者に愛される素晴らしい作品になったと話した。

※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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