『グラディエーターII』主演のポール・メスカル、デンゼル・ワシントンらが来日会見
米映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』に出演しているポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーが来日し4日、第37回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ日比谷で記者会見を行った。
アカデミー賞で作品賞など5部門を制した『グラディエーター』のリドリー・スコット監督が24年ぶりに手掛けた続編。前作から数十年後のローマ帝国を舞台に、家族を奪われた復しゅうのために剣闘士(グラディエーター)となったルシアスの激闘を描く。
主演に抜てきされたメスカルは、「脚本を読んで、ルシアスはアンチヒーローに近い印象を受けた。動機は復しゅうだが、だんだんとヒロイックになっていく。その両面を演じられたことは役者みょう利に尽きる」と感激の面持ち。全編で戦いに身を投じているが、「3~4週間続けてバトルのシーンを撮影して、身体的にはボロボロになったけれど、1に比べてかなりレベルアップしている」と自信の笑みを浮かべた。
ルシアスの買い手となるマクリヌス役のワシントンは、「ポールが戦っている姿を見るだけだったから楽だったよ」とベテランらしい余裕の笑み。スコット監督とは2007年『アメリカン・ギャングスタ―』などで組んでおり、「全幅の信頼を置いて身をゆだねれば良かった。監督は、映画は70~80%はキャスティングで決まると言っていたが、そのための準備をして自由に演技をすることができた」と言ってのけた。
唯一、第1作に続き出演のニールセンは「テクノロジーの進化によってあらゆることが独創的になり、監督の思い描いた世界をそのまま映すことが可能になっています」と絶賛。皇帝カラカラ役のヘッキンジャーも、「360度、どこを見渡してもローマ帝国が作られていて、8~12台のカメラでリアルな世界を撮っている。スケール感は圧倒的だよ」と声高らかにアピールした。
コンペティション部門の審査委員を務める橋本愛が、4人に花束を贈呈。「心から敬愛する皆さんにお会いできて、現実とは思えず震えています」と感激の面持ちで、ワシントンに肩を抱かれると「ヤバい、ヤバい、ダメダメ」と悶絶していた。
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、11月15日から全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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