【F1アブダビGP金曜日】日本人ドライバーの活躍、角田は自身の将来を語る
2024年F1第24戦アブダビGP金曜日に行われたプレスカンファレンスで、Visa Cash App RB(VCARB)の角田裕毅は2025年のレッドブルでの可能性について率直に語った。2025年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなる可能性をめぐり、F1特有の複雑な状況について心境を明かした。
「自分の将来は完全に自分の手の中にはない」と角田は率直に認める。F1では、純粋なレース結果以外の要因が大きく影響することを指摘し、「リアム(ローソン)との一騎打ちや一つのレースだけの問題ではない。今シーズン、チャンスを得るに値する十分な実績を残したと感じているが、結局のところ、それは彼らの判断次第だ」と語った。
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコとレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーとの関係について、角田は慎重な言葉を選んだ。「拒否されている」とは感じていないものの、彼らの真意については依然として不確かだと述べた。
感情のコントロールについて指摘されることの多かった角田だが、今シーズンの成長には自信を見せている。「昨年なら同意するけど、今年は大きく成長した。2024年、感情は問題になっていないと思う」と述べ、他のドライバーも同様に感情的な反応を示すことがあるにもかかわらず、彼らは同じような厳しい目で見られないという興味深い指摘もした。
2026年にレッドブルがフォードエンジンに移行することについて、角田はホンダの影響力低下への懸念を払拭した。「ホンダは常に僕をサポートしてくれたが、僕の将来は彼らの存在に左右されないと思う。結局のところ、僕のパフォーマンスとレッドブルが何を望むかが重要だ」と冷静に分析した。
最後のレースを前に、角田の決意は固いものがある。「F1に残りたいし、チャンピオンになることが目標だ。レッドブルが僕の可能性を認めるなら、彼らのために結果を出す」
パドックでは、レッドブルがリアム・ローソンを優先視しているという見方が強まっているが、この最後の一戦が角田にとって重要なアピールの機会となることは間違いないだろう。
日本人ドライバー3名がF1アブダビGPに参戦
F1アブダビGP FP1:角田に代わり岩佐、マクラーレンでは平川が出走
角田は、アブダビグランプリのフリープラクティス1回目(FP1)で、同じく日本人のホンダドライバーである岩佐歩夢(#40)にVCARBのマシンを託した。岩佐は様々なセットアップオプションを試しながら、17位という堅実な走りを見せた。ミスすることなく、週末の残りのセッションに向けてマシンを完璧な状態で維持したことは重要な結果となった。
同じくFP1では、平川亮(28歳)がマクラーレンのオスカー・ピアストリの代役として出走。大きなトラブルもなく14位という結果を残し、その信頼性と技量を示した。平川は今後、ハースで行われるポストシーズンテストに参加予定で、小松礼雄とTOYOTA GAZOO Racingの指導の下、F1での経験を積むことになる。
FP2:角田がコースに復帰し10位
FP2では角田が岩佐からマシンを引き継ぎ、土曜日の予選に向けた準備を行った。大きなプレッシャーがかかる中、角田はチームメイトのローソンを上回る10位という好成績を収めた。レッドブルの首脳陣に強い印象を残すことを目指す角田にとって、この週末の好発進となった。
今や角田にとって、一貫したパフォーマンスを示し、最善を尽くすことが重要だ。現地の言葉を借りれば、もし神が望んだならば―インシャーアッラー。
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