クリストファー・ノーラン監督、『オデュッセイア』への批判に冷静「誠実な映画づくりが大切」
クリストファー・ノーラン監督が、新作映画『オデュッセイア』をめぐる公開前の批判について自身の考えを語った。作品への否定的な声に動じる様子はなく、「映画を見る前の議論は無意味だ」と持論を展開した。米『ジャスト・ジャレッド』が報じている。
クリストファー・ノーラン監督、『オデュッセイア』公開前の議論に言及
ノーラン監督は英紙『The Telegraph』のインタビューで、イーロン・マスクやドナルド・トランプ米大統領の支持者らによる批判について質問されると、「こういうことは、この仕事にはつきものです」と一言。
さらに、公開前に交わされる議論について次のように語った。
「映画を見る前に交わされる議論は、いつだって意味がありません。実際にその映画がどんな作品なのか、誰もまだ知らないのですから」
『オデュッセイア』は、キャストの起用や劇中の甲冑デザイン、さらに現代英語やアメリカ英語のアクセントを採用していることなどを理由に、一部で議論の的となっている。
『ダークナイト』で学んだ「ファンとの向き合い方」
ノーラン監督は、こうした状況は決して珍しいものではないと振り返る。
「私は人生の10年間を『バットマン』とともに過ごしました」と語り、『バットマン ビギンズ』を手掛けた当時には、約65年もの歴史を持つ人気キャラクターに対し、多くのファンやクリエイターがそれぞれ強い思い入れを抱いていたと説明した。
その経験から得た教訓は、「周囲の雑音を気にしすぎないこと」だったという。
「大切なのは、原作への敬意を忘れず、自分自身が最も良いと信じる形で解釈することです」と語り、映像化では独自のアプローチを貫く姿勢が重要だと強調した。
「誠実に最高の作品を届けることが使命」
さらにノーラン監督は、『ダークナイト』三部作を通じて、ファンは必ずしも自分たちの理想通りの作品ではなくても、制作者の誠実な姿勢を受け止めてくれると実感したという。
「私にできるのは、心から誠実に、可能な限り最高の映画を作ることだけです。他の誰かが作る作品とは違って当然ですが、それこそが映画化というものなのです」と語り、改めて自身の映画づくりへの信念を明かした。
『オデュッセイア』は7月17日に全米公開予定(日本公開日は9月11日)。公開前からさまざまな議論を呼んでいるが、ノーラン監督はそうした声に左右されることなく、自らが信じる作品をスクリーンへ送り出す考えを示している。
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