『ウィキッド』のプロデューサーは、2部作ではなく単独映画を推していた

『ウィキッド』Everett Collection/Universal Pictures
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『ウィキッド ふたりの魔女』のプロデューサー、マーク・プラットが、今後公開される第2作での物語の展開を示唆するとともに、大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化を2部作に分けることに最初はためらいがあったことを振り返った。

土曜日に開催された全米製作者組合賞(PGA)の年次ノミネートでプラットは、彼がブロードウェイ版のプロデューサーを務めた『ウィキッド』をユニバーサル・ピクチャーズの映画として実現する際に直面した最大の障害について質問された。

ジョン・M・チュウ監督による映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、昨年末に劇場公開され、アリアナ・グランデシンシア・エリヴォが主演を務めている。同作はアカデミー賞で10部門にノミネートされており、2部作の後編となる『ウィキッド:フォー・グッド(原題)』は11月公開予定だ。

「子供の頃に映画館でミュージカルや『アラビアのロレンス』のようなインターミッション(休憩)付きの作品を観たのを覚えています。そして、それこそが『ウィキッド』に対する私の夢でした。インターミッション付きで上映できたらと思っていました」とプラットは観客に語った。

プラットは続けて、このプロジェクトのクリエイティブチーム(ブロードウェイ版を手がけたスティーヴン・シュワルツウィニー・ホルツマンを含む)と共に、舞台版から削るべき部分を見つけられなかったことを説明した。むしろ、キャラクターについてさらに掘り下げたい要素が残っていたという。

「舞台版を制作したとき、私たちは本当はもっと詳しく描きたかった部分をたくさんカットしました」とプラットは続けた。「エルファバは子供の頃どんな子だったのか? 彼女は『オズの魔法使い』についてどう思っていたのか? 彼女の心からの願いは何だったのか? そういったことです」

プロデューサーのプラットは、続編の『ウィキッド:フォー・グッド(原題)』で描かれるテーマについても示唆し、本作はグリンダが「本当の善とは何かを学ぶ」ことに焦点を当てると語った。プラットはグリンダの旅路を、1960年代に兄ジョン・F・ケネディの死を経て変化した政治家ロバート・ケネディの道のりに例えた。「彼は、正しい理由でリーダーになったわけではありませんでした」とプラットはロバート・ケネディについて振り返った。「しかし、兄が暗殺され、本当の意味でのカタルシス(精神的浄化)を経験しました。彼はどん底まで落ち、そこから這い上がったのです」と語った。

映画『ブルータリスト』のプロデューサーであるモリソンは、自身の映画はもともと3時間以上の大作として作られ、インターミッションを設ける計画だったと語った。「共同脚本家のブレイディ・コーベットモナ・ファストヴォルドは、最初からインターミッションありきで脚本を書いていました」とモリソンは述べた。その理由として、「映画館での共同体験を生み出す面白い方法だと思いました。私たちはCOVID後の時代に、人々が劇場での体験や、共にいることを懐かしく思っているのではないかと考えたのです」と説明した。

2016年のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』のプロデューサーであるプラットと(フレッド・)バーガーは、オスカー史上悪名高い誤発表事件の中心にいたことを振り返った。同作は作品賞として誤って発表されたものの、実際の受賞作は『ムーンライト』だった。「私たちは、1分30秒間だけオスカーを獲得しました」とプラットはPGAのイベントで冗談めかして語った。

2025年の全米製作者組合賞アワード(PGA)授賞式は土曜日の夜に開催される予定。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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