『君たちはどう生きるか』『すずめの戸締まり』がゴールデングローブ賞にノミネート!最多は『バービー』

米アカデミー賞の前哨戦とされる第81回ゴールデングローブ賞のノミネート作品が、現地時間12月11日に発表。日本からは、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』新海誠監督の『すずめの戸締まり』がアニメ映画賞にノミネートされました。

『君たちはどう生きるか』はアニメ映画賞、作曲賞の2部門でノミネート

『君たちはどう生きるか』写真: COURTESY OF GKIDS

『君たちはどう生きるか』は、宮崎駿監督が引退を撤回し『風立ちぬ』以来10年ぶりに監督を務めた長編アニメーション。第二次世界大戦中の日本を舞台に、主人公の眞人が不気味なアオサギに導かれ異世界に迷い込んでいくファンタジー映画です。

邦画およびアニメーション映画として初めてトロント国際映画祭のオープニング作品に選ばれ、ニューヨーク批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞のアニメ賞にも選出されるなど快進撃が止まりません。

北米では12月8日に公開され、オープニングの興行収入ランキングでは1位に輝き日本のオリジナルアニメ映画としては史上初の快挙。

レオナルド・ディカプリオやギレルモ・デル・トロなど多くの大物セレブがジブリファンを公言。ハリウッド業界でも宮崎作品の注目度はとても高く受賞が期待されます。

『君たちはどう生きるか』はアニメ映画賞にノミネートされたほか、作曲賞候補に久石譲さんが選ばれ2部門でノミネートを果たしました。

『すずめの戸締まり』はアニメ映画賞でノミネート

COURTESY OF SUZUME FILM PARTNERS

新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』は、九州の港町に暮らす少女・すずめが日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉める旅に出る冒険物語。本作はアニメ映画賞部門に選出されました。

日本では2022年11月11日の公開から198日間で、動員1115万人、興行収入は147.9億円を突破。海外での人気も高く、中国では動員数、興行収入ともに日本のアニメ映画で歴代1位に輝きます。

さらにカンヌ、ベネチアに並ぶ世界の3大映画祭のひとつである、ベルリン国際映画祭ではコンペティション部門に選出。日本のアニメ映画が選ばれるのは『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶりの快挙となりました。

『すずめの戸締まり』は、アメリカの大手映画批評サイト「ロッテン・トマト」で批評家によるスコア96%の高評価を獲得。映像の美しさや古い記憶を巡るストーリー展開が高く評価されているだけに、ゴールデングローブ賞受賞の行方が気になります。

最多ノミネートはグレタ・ガーウィグ監督の『バービー』

JAAP BUITENDIJK/WARNER BOS./COURTESY EVERETT COLLECTION

映画部門で最多ノミネート作品は、グレタ・ガーウィグ監督の『バービー』。作品賞(コメディ/ミュージカル部門)、主演女優賞、主演男優賞を含む9つで候補入りを果たします。

グレタ・ガーウィグ『バービー』のオープニング興行収入が女性監督として歴代1位の記録を達成。『バービー』は世界興行収入も14億ドルを超える大ヒットとなり、いま最も注目を浴びる映画監督です。

さらに勢いはとどまらず、2024年カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査委員長になることが発表。ゴールデングローブ賞受賞に最も近いグレタ・ガーウィグ監督から目が離せません。

第81回ゴールデングローブ賞授賞式は、2024年1月7日(現地時間)にカリフォルニア州ビバリーヒルズで開催されます。

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