『フォートナイト』で実装されたAIダース・ベイダーの声を巡りSAG-AFTRAが抗議

sag-aftraファイル「Fortnite」ダースベイダーAIの声で労働料金
『フォートナイト』で実装されたダース・ベイダー 写真:Epic Games
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アメリカの映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸術家連盟(SAG-AFTRA)は、人気ゲーム『フォートナイト』の制作会社に対し、不当労働行為の申し立てを行った。問題は、AI技術を用いて故ジェームズ・アール・ジョーンズ氏の「ダース・ベイダー」の声を生成した点にある。組合は、このAI音声の使用が、労働協約に関わる重要な変更についての交渉権を侵害していると主張している。

SAG-AFTRAによれば、労働協約の締約者であるLlama Productionsは、2023年8月以前に開発が始まっていたタイトルであっても、事前に組合に通知や交渉の機会を与えずにAI生成音声を導入したため、「一方的な」雇用条件の変更に当たるとされる。組合は、このAI音声の導入が、俳優の「交渉対象業務」を実質的に置き換えるものであり、ダース・ベイダーの声を担当する俳優を雇用する機会を奪ったと主張する。

2025年5月、『フォートナイト』のプレイヤーがダース・ベイダーと会話し、交流できる新機能が実装された。この際、ジェームズ・アール・ジョーンズ氏の声の使用は遺族と「密接に協議」した上で行われたと発表している。

一方、SAG-AFTRAは声明の中で、組合員およびその遺族が自身のデジタルレプリカの使用を管理する権利を尊重する一方で、「組合員の業務を置き換える声の使用に関しては、交渉の権利を守る必要がある」と強調した。

現在、同組合はインタラクティブメディア協定に基づくストライキを継続しているが、2023年8月以前に開発が始まったタイトルに関しては例外的に組合員の参加が許可されており、『フォートナイト』もこれに該当している。

※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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