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ハリウッド美容最新トレンド7選│フィラー離れ、男性整形、AI顔……セレブたちの“美”のこだわりと悩みとは?

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トップ美容外科医たちによる、ハリウッドの有名人から要望が多い施術を集めたイラスト
トップ美容外科医たちによる、有名人からの要望が多い施術を集めたイラスト 写真:Tael Gomes
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米『ハリウッド・リポーター』は、昨年大きな反響を呼んだ美容整形特集の最新版を公開。「ハリウッドの新しい顔」と題した今年の特集では、独自の取材と分析をもとに、ハリウッドにおける美容医療の最前線を深掘りしている。

本記事では、「フィラー」などの美容医療の現在地から、男性セレブたちの美容整形事情、長寿を目指す著名人たちのブームまで、美容業界のトレンドを徹底解説する。

1. ハリウッドで進む「スロップフェイス」現象――美容整形が“個性”を奪う

かつてのハリウッドスターには、メリル・ストリープアル・パチーノブラッド・ピットのように、一目で分かる個性的な顔立ちが多かった。しかし近年、ミレニアル世代やZ世代の俳優たちは似たような容姿になりつつある。この傾向は、AIが生成する画一的な顔になぞらえて「スロップフェイス」と呼ばれている。

その背景には、美容整形や審美歯科の普及に加え、ネット上における過剰な「ルッキズム」がある。俳優たちは顔の細かな特徴まで批判され、目の形や唇、歯並び、ほくろといった個性を「修正」するプレッシャーに晒されている。

実際に、バリー・コーガンは自身の容姿への中傷が原因で「人前に出ることが怖くなった」と明かしている。アニャ・テイラー=ジョイやミア・ゴスシドニー・スウィーニーなども、容姿の特徴がたびたび議論の対象となった。

さらに、コロナ禍以降に浸透した「リモートオーディション」も、この流れを後押ししている。画面越しでは俳優が放つ独特の存在感よりも、左右対称で整った顔立ちが有利になりやすく、「キャスティング基準が均質化している」と指摘されている。

こうした状況を受け、美容整形を受ける若年層は増加しており、施術を公表する著名人も目立つようになった。一方で、「フィラー注入」などの美容施術を後悔しているスターも少なくない。

人は本能的に「魅力的な外見」に惹かれる傾向がある。しかし、その基準が一つに収束すればするほど、個性的な顔立ちは失われ、ハリウッド全体が均質化してしまう。多様性が重視される時代だからこそ、外見の「美しさ」だけでなく、一人ひとりの個性を評価する視点が改めて求められている。

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2. セレブの「銅ペプチド」ブーム拡大……“若返り”の裏に潜むリスク

近年、一部のセレブやバイオハッカーの間で、若返り効果が期待される「銅ペプチド(GHK-Cu)」が注目を集めている。このペプチドはコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリやキメを整えたり、発毛を促進したりする効果が期待され、ヘイリー・ビーバーも愛用を公言している。

『デイリー・フロント・ロウ』主催第9回ファッション・アワードビューティー・イノベーター・オブ・ザ・イヤーを受賞したヘイリー・ビーバー 写真:Daily Front Row
ヘイリー・ビーバー 写真:Daily Front Row

銅ペプチド配合のスキンケア製品は以前から存在していたが、近年は「注射」による摂取が急速に広がっている。皮膚科医による施術では、レーザー治療やマイクロニードリングと組み合わせることで、肌の回復を促す効果が期待されている。

一方で、規制のないオンライン市場では「研究用化学物質」として注射用製剤が流通しており、自己注射する人も増えている。しかし、こうしたグレーな製品を使用した人の間では、「カッパー・アグリーズ(銅による老化)」と呼ばれる現象が話題になっている。SNSや掲示板には、肌がたるみ、くすみやシワが悪化するなど、急激に老け込んだように見えるとの体験談が相次いでいる。

ただし、この現象が医学的に実証されているわけではなく、現時点での研究では「銅ペプチドは組織修復や抗炎症作用など、有益な働きを持つ成分」と評価されている。専門家は、「問題は成分そのものではなく、安全性が確認されていない製剤を自己判断で注射することにある」と警鐘を鳴らす。

ある皮膚科医は、「品質が不透明な製品には大きなリスクがある」と指摘する。若返り効果を期待する場合でも、「信頼できる医療機関で適切な指導を受け、安全性が確認された製剤を使用することが重要だ」としている。

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3. ハリウッドで男性の美容整形が増加──求められるのは「自然な男らしさ」

近年、ハリウッドでは男性の美容施術が急速に広がっている。その背景には、外見を最大限に磨く「ルックスマキシング」の流行や、SNSで拡散されている「理想的な男性像」がある。特に人気なのが、力強い顎のラインを作る施術と、加齢による目元の変化を改善する眼瞼形成術だ。

ある美容外科医によると、顎の施術ではフィラーやインプラントを用いて、頬骨と顎の幅がほぼ同じになる“四角い輪郭”を目指すケースが多い。一方、SNSで話題の「顎トレーニング」に医学的な根拠はなく、専門家は効果を否定している。

目元の施術も需要が増えている。しかし、特に上まぶたの手術では、皮膚や脂肪を取りすぎると目が大きく丸くなり、不自然で女性的な印象になる恐れがある。そのため、優れた医師はたるみを適度に残し、「施術したと気付かれない自然さ」を重視するという。

これらの施術を受けたとされるセレブには、イーロン・マスクバッド・バニー、ブラッド・ピット、トム・クルーズブラッドリー・クーパーライアン・ゴズリング、デビッド・ベッカムらがいる。しかし、男性セレブが美容施術を公表するケースは少ない。専門家は、「男性の美容整形への偏見は依然として根強く、女性以上に施術を隠そうとする傾向がある」と指摘する。

こうした市場の拡大は、男性もまた外見へのプレッシャーにさらされていることを示している。一方で、医師らは「やりすぎないこと」の重要性を強調している。

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4. 「顔面フィラー」に逆風──“やりすぎ”が招いた美容トレンドの転換点

近年、ヒアルロン酸フィラーによる顔の若返り施術に対し、ハリウッドで見直す動きが広がっている。クリスティン・デイヴィスやコートニー・コックス、サイモン・コーウェルらは、施術後の違和感や後悔を公言し、フィラーを除去したことを明かしている。

フィラーは本来、加齢で失われる顔のボリュームを補い、シワやたるみを改善する目的で使用される。しかし、SNSの普及とともに人気が過熱し、頬や唇、顎などあらゆる部位への注入が一般化した結果、「不自然な仕上がりになるケースが増えた」と専門家は指摘する。トム・クルーズも数年前にフィラー注入の施術を受けたとされ、突然「リスのような顔」になったと話題に上った。

ヒアルロン酸注射やりすぎだと噂されたトム・クルーズ
フィラー注入後の顔が注目されたトム・クルーズ=2021年撮影 写真:Jeff Chiu/AP Images

また、フィラーが注入部位から移動する「マイグレーション」と、体内に想定以上の期間残留する可能性が問題視されている。近年の研究では、フィラーが2年以上、場合によっては15年間残存していた例も報告されている。効果が薄れたと思い込んだ患者がフィラーを追加し続けることで、不自然な膨らみや炎症を引き起こす恐れもあるという。

一方で、専門家はフィラーそのものを否定しているわけではない。唇やほうれい線などへの少量の注入は、適切な施術であれば安全性と効果が期待できるという。ただし、「万能な若返り手段」と考えて過度に使用することには警鐘を鳴らしている。

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5. 「不老不死マシン」は本当に効く?話題のウェルネス機器を体験レポ

近年、長寿や健康維持を目指す「バイオハッキング」への関心が世界的に高まっている。ウェアラブル端末や血糖値モニターなどの普及に加え、若い世代の間でも老化予防を目的とした「プレジュビネーション(先取り美容)」が広がっている。

そんな中、最新機器「アモータル・チェンバー」が注目を集めている。その価格は約16万ドル(約2,600万円)で、高級ウェルネス施設で導入が進んでいる。瞑想や赤色光・近赤外線療法、電磁気療法、分子状水素、音響振動など複数の技術を組み合わせ、自律神経を整え、心身の回復をサポートするという。

この装置はNFL選手のマシュー・スタッフォードや、MLBのマイク・トラウト、フレディ・フリーマンらトップアスリートも利用しているとされ、ウェルネス業界で存在感を高めている。

そこで米『ハリウッド・リポーター』の記者は、実際に「アモータル・チェンバー」を25分間体験した。近赤外線を浴びながら分子状水素を吸入し、音響によるリラクゼーションを受けた結果、深い瞑想状態に入ったような感覚を味わったという。

一方で、炎症の軽減や細胞修復といった効果を得るためには、継続利用する必要があるだろう。現時点では、その価値は「若返り」そのものよりも、質の高いリラクゼーション体験や、心身のコンディションを整える効果にあるようだ。

「アモータル・チェンバー」の開発者は、「将来的には、より多くの人が利用できる価格帯を目指す」と構想を語っている。

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6. AIフィルターが変えた美の基準──「写真映えする顔」を目指すセレブたち

SNSやAIフィルターの普及により、ハリウッドでは「加工後の顔」を理想とする風潮が強まっている。高精細カメラがわずかなシワやシミまで映し出す一方で、AIフィルターは欠点のない完璧な顔を簡単に作り出す。多くの人は、「その顔を現実でも再現したい」と美容クリニックを訪れるようになった。

著名セレブを担当する皮膚科医らによれば、多くの患者は加工後の写真を持参し、「あと少しでこの顔になれる」と考えているケースが多いと指摘する。しかし実際には、ほとんどのケースで物理的に再現不可能だという。

完璧なイメージを持つセレブたちでも、“加工されていない写真”が公開されると、物議を醸すことがある。昨年10月、クリス・ジェンナーの無加工の写真が公開されると「施術が崩れた」と話題になった。しかし実際には、「フィルターが作り出した理想像とのギャップだ」と専門家は説明する。

クリス・ジェンナー 写真:Theo Wargo/Getty Images
クリス・ジェンナー 写真:Theo Wargo/Getty Images

そのため近年は、「写真映えする顔」ではなく、自然光やイベント会場、高精細動画など、あらゆる環境で「自然に見える顔」を目指す考え方が重視されるようになった。クリニックでは照明やカメラを使って顔を多角的に分析し、現実の見え方を基準にカウンセリングを行っているという。

専門家によれば、笑いジワなどを無理やり修正するのではなく、“その人らしさ”を保ちながら改善することが重要だという。AIフィルターが美の基準を大きく変えた昨今、美容医療には「加工写真を再現する技術」ではなく、「現実の自分をより自然に魅力的に見せる技術」が求められている。

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7. 健康の鍵は「住まい」にある? “長寿住宅”市場が活発化

長寿を実現するには、サプリメントや最新のバイオハッキングだけでなく、「住環境」を見直すことが重要だという考え方が広がっている。WHOによれば、健康状態の約80%は環境要因に左右され、「日常的に過ごす空間」が遺伝以上に健康に影響を与える可能性がある。

この考えを背景に、「長寿住宅」への投資が活発化している。概日リズムに合わせて照明を自動調整するシステムや、睡眠を妨げる電磁波への対策、空気環境の改善など、健康を意識した住宅設計を提案する建築家やデザイナーが増えている。

長寿医療の専門家は、健康な住まいには設備だけでなく「心を休める空間」も欠かせないと指摘する。ある実業家は、医師の助言で「息抜きできる静かな部屋」を自宅に設けたところ、心身のコンディション改善を実感したという。

今後のウェルネス分野では、「長寿のための治療」だけでなく、「長寿を支える住環境づくり」が新たな潮流になりそうだ。

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※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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