MEGUMI、初プロデュース映画『FUJIKO』舞台挨拶で感涙「監督とケンカを重ねて完成した」――単独初主演の片山友希は「すごく幸せ」
MEGUMIが企画・プロデュース・出演した映画『FUJIKO』の公開記念舞台挨拶が6日(土)、東京・TOHOシネマズ日比谷で開催。MEGUMIと主演の片山友希、YOU、渡辺友那、リリー・フランキー、岸本加世子、木村太一監督が登壇した。
本作は、木村監督が自身の母親をモデルに生み出した物語。1970~80年代の静岡県を舞台に、シングルマザーとなった富士子(演:片山)がさまざまな苦難に見舞われながらも、周囲の助けを得ながらたくましく人生を切り開いていく姿を描く。

木村監督の前作『AFTERGLOWS』(2023年)に出演したMEGUMIは監督自身の境遇を知り、初の長編映画プロデュースを決意。「日本人女性の自己肯定感が世界で最下位だという話を聞き、プロデュースを始めたばかりだが、女性性を反映できるものを作りたいと思っていた。お互いのやりたい方向性がフィットした」ときっかけを語る。
完成までに約4年を要したが、「監督と伴走する中でたくさんケンカもしたが、それがあったからこそ完成できた」と自信を覗かせた。

映画単独初主演となる片山は、「3年間全く映画の仕事がなかったが、初めて単独主演を務めた作品が無事に公開され、すごく幸せ」と万感の表情を見せる。「出演が決まってから脚本ができるまでの8カ月間、改稿の度に読ませてもらい、クランクインの時には不安もプレッシャーもきれいになくなっていた。あらすじだけだと暗い映画に思えるかもしれないが、疾走感があり、エネルギッシュな姿が届いたらうれしい」と観客に呼びかけた。

さらに、娘の麻理を演じた子役の渡辺に対して「麻理ちゃんが天真爛漫で、重さや泣き声、温かさが伝わり、自然な表情を引き出してくれた」と感謝を伝えた。渡辺は、「友希ちゃんはとてもかっこよくて、本当のお母さんみたいでした。いつも優しかったので、怒られるシーンの時はとても怖かったです」と話し、会場を温かな空気で包んだ。
本作は5月にイタリアで開催された第28回ウディネ・ファーイースト映画祭で、最高賞のゴールデン・マルベリー賞を含む2冠に輝いた。木村監督はこの瞬間を振り返り、「夢のようで、感動を通り越して“無”になってしまった。まず母親に電話して『おめでとう』と言われ、胸が熱くなった」と明かした。その母親が客席にいることをリリー・フランキーに暴露されると、木村監督は「母に感謝です」と照れながら伝えた。

さらに、「『FUJIKO』は最高傑作だと思っている。それは必ず塗り替えなければいけないものだが、人生で一番大事な作品であることは変わらない。役者やスタッフ、関わってくれた皆さんに感謝しつつ、(観客に)楽しんでもらえれば」と語った。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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