米俳優リチャード・チェンバレンさん死去、90歳 80年版『将軍 SHŌGUN』に主演

1961~66年のドラマ『ドクター・キルデア』の主人公ジェームズ役で人気を博し、1980年に主演したミニシリーズ『将軍 SHŌGUN』でゴールデングローブ賞を受賞したアメリカの俳優、リチャード・チェンバレンさんが現地時間29日、90歳で死去した。
チェンバレンさんは29日の夜、ハワイ州ワイマナロにて脳卒中による合併症のため息を引き取ったと、広報担当者が米『ハリウッド・リポーター』に伝えた。
「私たちの最愛のリチャードは、今や天使たちと共にいる」と、長年のパートナーであったマーティン・ラベット氏は声明で語った。「彼は自由になり、先に旅立った愛する人々のもとへと羽ばたいている。彼のような素晴らしく愛に満ちた魂と出会えたことは、どれほど幸運だったことだろう。愛は決して死なない。我々の愛は彼の翼となり、彼を次なる偉大な冒険へと導いている」
ジェームズ・クラベル原作の『将軍』は当初、ロバート・レッドフォード主演の映画として構想されていた。その計画が頓挫した後、NBCが権利を取得し、イギリス人ジョン・ブラックソーン役を熱望していたチェンバレンさんが起用された。チェンバレンさんは日本で6ヶ月間撮影に取り組み、ゴールデングローブ賞で男優賞を受賞した(エミー賞にもノミネート)。
映画界では、チェンバレンさんはリチャード・レスター監督の『華やかな情事』(1968)でジュリー・クリスティ演じる女性の冷酷な夫を演じ、『三銃士』シリーズ三部作ではアラミスを好演。また、『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』(1985)および続編『キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて』(1986)では、シャロン・ストーンと共演し、財宝探しの冒険家アランを演じた。
そのほか、チェンバレンさんの主な映画の出演作には、『シャイヨの伯爵夫人』(1969)、『ジュリアス・シーザー』(1970)、『恋人たちの曲/悲愴』(1971)、『タワーリング・インフェルノ』(1974)、『シンデレラ』(1976)、ピーター・ウィアー監督の『ザ・ラスト・ウェーブ』(1977年)、そして『スウォーム』(1978)などがある。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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