【追悼:ヴァル・キルマーさん】出演映画10選…“アイスマン”役『トップガン』、『ヒート』ほか

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2025年4月1日(現地時間)、肺炎のため65歳という若さで死去した俳優のヴァル・キルマーさん。約40年にわたるキャリアにおいて、主演だけでなく脇役としても抜群の存在感を発揮し、数々の名演でスクリーンに大きな印象を残してきた。
1984年の『トップ・シークレット』で映画デビューを飾って以来、トニー・スコット監督(『トップガン』・『トゥルー・ロマンス』・『デジャヴ』)をはじめ、フィリップ・ノイス監督(『セイント』)、オリバー・ストーン監督(『ドアーズ』・『アレキサンダー』)、そしてフランシス・フォード・コッポラ監督(『Virginia/ヴァージニア』)ら数多くの名監督とタッグを組んできた。さらに2013年には、息子で俳優のジャックと『パロアルト・ストーリー』で共演を果たしている。
本記事では、名優キルマーさんが出演した映画10作品をピックアップし、その軌跡を振り返っていく。
以下、「ヴァル・キルマーさんの出演作10選」
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1.『トップ・シークレット』(1984)
ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー&ジェリー・ザッカー監督のコメディー映画『トップ・シークレット』は、キルマーさんの映画デビュー作。スパイ映画などのさまざまなパロディーを盛り込んだ本作で、人気ロカビリー歌手ニック・リバースに扮した。
名門ジュリアード音楽院を卒業したキルマーさんは本作で、数え切れないほどのジョークやギャグの矛先となるキャラクターを全力で演じ切っている。
2.『トップガン』(1986)
トニー・スコット監督×トム・クルーズ主演の80年代の名作アクション『トップガン』。キルマーさんは本作で、クルーズ演じる海軍飛行士の主人公“マーヴェリック”のライバル、“アイスマン”を好演。一躍、スターの仲間入りを果たした。
多くのファンにとって、アイスマンは代名詞的な役柄となっているが、キルマーさんは以前『Times』に対し、当初は出演に興味が持てなかったことを次のように回想している。「彼(スコット監督)の作品は大好きでしたが、ただこの映画はやりたくなかったんです。すると、彼は『大丈夫だよ。君の髪の毛がぐしゃぐしゃになることはないから』と言いました。まるで、その一言で僕が心変わりすると思ったんでしょう。彼は、人を引き付ける方でしたね」
3.『ウィロー』(1988)
ロン・ハワード監督×ジョージ・ルーカス原案のファンタジー映画『ウィロー』は、ドワーフの魔術師ウィロー(ワーウィック・デイヴィス)がキルマーさん演じる剣士マッドマーティガンとともに、邪悪な魔女の女王(ジーン・マーシュ)を倒すための旅に出るという物語だ。
キルマーさんの出演は叶わなかったが、『ウィロー』は2022年にテレビシリーズ版として続編が制作され、ディズニープラスで配信された(現在はラインナップから削除されている)。
4.『ドアーズ』(1991)
名匠オリバー・ストーンが手がけた伝記映画『ドアーズ』で、27歳で夭折した伝説的歌手ジム・モリソンを見事に体現したキルマーさん。
徹底的にキャラクターに没入する役作りでも知られ、キルマーさんはジム・モリソンを研究するために丸一年を費やし、彼の声を完璧に模倣した(バンドのオリジナル録音は、キルマーさん自身のボーカルと組み合わされた)。本作ではアカデミー賞へのノミネートには至らなかったものの、MTVムービーアワードにノミネートされた。
5.『トゥームストーン』(1993)
1993年のジョージ・P・コスマトス監督による西部劇映画『トゥームストーン』で、保安官ワイアット・アープを演じたカート・ラッセルと、彼の旧友でガンマンのドク・ホリデイに扮したキルマーさんはスクリーンの内外で親友同士だった。
キルマーさんは2017年、自身のブログで「彼(ラッセル)と私は必死に働いた。その結果、最終的には彼の家に転がり込み、ゴールディ(・ホーン、ラッセルのパートナー)が町にいないときはソファで寝るようになった。そうすれば、余った20分を執筆やスケジュール確認などに使うことができたのだ。そして、最高のセリフはすべて私がもらっていた。彼もそれを分かっていながら、それでも毎日笑い、冗談を言っていた」と振り返っている。
6.『ヒート』(1995)
名優アル・パチーノとロバート・デ・ニーロが競演したマイケル・マン監督のクライムアクション『ヒート』。キルマーさんは、デ・ニーロ演じる強盗団のリーダー、ニール・マッコーリーの冷酷な手下で、愛に悩むクリス・シヘリスを好演した。
マン監督は、キルマーさんの訃報を受け、米『ハリウッド・リポーター』に寄せた声明で「『ヒート』でヴァルと仕事をしていた時、私は常に彼の演技の幅、輝かしい多様性に驚嘆していました。ヴァルは、長年にわたって病気と闘いながらも精神を維持してきました。非常に悲しい知らせです」と伝えた。
7.『バットマン フォーエヴァー』(1995)
「ヴァル・キルマーこそ、最高のバットマンだ」―――『バットマン フォーエヴァー』のジョエル・シュマッカー監督は、過去にこのように発言している。
トミー・リー・ジョーンズ(ハービー・デント/トゥーフェイス役)、ジム・キャリー(リドラー役)、ニコール・キッドマン(チェイス役)が共演した本作は、世界興収3億3600万ドルの大ヒットを記録。一方で、キルマーさんがキャリアでブルース・ウェイン/バットマンに扮したのはこの1作品のみだった。
1995年のインタビューでは、「これまで経験してきた仕事とはすべてが違っていました。キャラクターの規模、そしてマイケル・キートンがそれをやらないと決めたことの奇妙さ——台本を読むことなく、ただ『やる』と答えましたね」と語っていたキルマーさん。しかし、ワーナー・ブラザースと折り合いがつかず、1997年の『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』ではジョージ・クルーニーがバットマンを演じることになった。
8.『キスキス,バンバン』(2005)
シェーン・ブラック監督のミステリーコメディー映画『キスキス,バンバン』では、同じく80~90年代に絶大な人気を獲得したロバート・ダウニー・Jr.と共演。キルマーさんは、同性愛者の私立探偵“ゲイ”・ペリー役でスクリーンにインパクトを残した。
興行的には不振だった本作だが、ノワール映画のパロディーが盛り込まれたダークなユーモアと緊張感あふれるプロットで、現在もなおカルト的な人気を誇っている。
9.『ヴァル・キルマー/映画に人生を捧げた男』(2021)
2021年7月、カンヌ国際映画祭で初公開されたドキュメンタリー映画『ヴァル・キルマー/映画に人生を捧げた男』。キルマーさん自身が保管していた大量のホームビデオやアーカイブ映像を通して、映画スター、がんのサバイバー、ビジュアルアーティスト、そして親としての多面的な肖像を映し出している。さらに、『トップガン』や『DNA/ドクター・モローの島』といった出演作の裏話も記録されている。
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10.『トップガン マーヴェリック』(2022)
キルマーさんは2022年、『トップガン』の36年ぶりの続編『トップガン マーヴェリック』でアイスマン役を再演、クルーズ演じるマーヴェリックと感動の再会を果たした。
2015年に喉頭がんを診断されて以来、闘病を続けていたキルマーさんは気管切開術によってかつての声が取り戻せなくなったことをドキュメンタリーで告白。本作で最も印象的なシーンの1つとなっているマーヴェリックとアイスマンが言葉を交わすシーンでは、撮影後に別の声とブレンドし、キルマーさんの声を強化したという。
ジョセフ・コシンスキー監督は、2人の再共演について「互いに俳優としてどれほど敬意を抱いているか、そして36年にわたって育まれた友情を見ることができました。それはまさに、スクリーン上のシーンに映し出されているものと重なっていましたね」と語り、「彼らはまさにトップ俳優同士で、本作にとって非常に重要な、美しいシーンを演じています。撮影現場はとても感動的な一日でした」と振り返った。
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記事/和田 萌
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