スパイク・リー、映画『Michael/マイケル』の評価に反論――「マイケル・ジャクソンの疑惑は時系列的に描けない」
マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』が現在、北米で公開中だ。本作はマイケルの児童性的虐待疑惑には触れておらず、「リアリティがない」と批判を受けているが、これを映画監督のスパイク・リーが擁護した。
リーはCNNのインタビューにおいて、本作を「2回観て、とても気に入っています」と明かした。そのうえで、問題視されている疑惑については「映画の時系列的に描くことは不可能」と指摘した。
本作はジャクソンのキャリア初期に焦点を当てており、物語は1988年で幕を閉じる。一方、ジャクソンが初めて告発を受けたのは1993年である。
リーは、「批評家たちが問題にしている告発は、映画の時系列より後の出来事です。“入っていない”と批判していますが、そもそも作品の時間軸には含まれていません。それでも多くの人が映画館に足を運び、世界中の観客が支持を示しています」と説明した。
さらにリーは、2009年に亡くなったマイケルと、2016年に亡くなったプリンスへの思いも語った。「マイケルも、プリンスも恋しいです。2人は家族のような存在でした。この2人とは一緒に仕事をしましたが、すばらしい人たちでした」
リーは、マイケルの「They Don’t Care About Us」のミュージックビデオを監督したほか、ドキュメンタリー映画『BAD25』(2012年)、そして『マイケル・ジャクソンの旅:from モータウン to オフ・ザ・ウォール』(2016年)などを手がけた。
『Michael/マイケル』は批評家から厳しい評価を受けているものの、観客からは高い支持を集め、興行面では大成功を収めている。現時点で世界累計興行収入は4億ドル(約628億円)を突破し、音楽伝記映画として歴代上位に入るヒット作となっている。
なお、本作の制作にはマイケル・ジャクソン財団が関与しているが、児童性的虐待の告発者と財団の和解内容に「今後、商業作品でこの問題を扱わない」という条項が含まれていたことが判明したため、内容を変更せざるを得なかった。
その後、22日間におよぶ追加撮影とエンディングの再構成を経て、当初予定されていた2025年4月から2026年4月に公開が延期された。また、マイケルのキャリア後半を描く続編についても、現在検討が進められている。
『Michael/マイケル』は日本で6月12日(金)より公開される。
※為替レートは2026年5月4日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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