試写会で高評価!デヴィッド・コレンスウェット主演『ミスター・イレレバント』がスポーツ映画の起爆剤に?NFL“最下位指名”選手の実話
スポーツ映画は長らく劇場興行の中心から遠ざかっていた。しかし、デヴィッド・コレンスウェット主演の『ミスター・イレレバント(原題:Mr. Irrelevant)』は試写会で極めて高いスコアを叩き出し、今年のクリスマスシーズンの北米公開が決定した。
デヴィッド・コレンスウェット主演で描く“NFL最下位指名選手”の実話
パラマウントとスカイダンスが共同製作した本作は、実話に基づくスポーツ映画だ。タイトルの「ミスター・イレレバント」とは、NFLドラフトで最下位指名を受けた選手のことを指す。
本作の主人公は、1983年のNFLドラフトで最下位指名されたランニングバック、ジョン・タグル。ニューヨーク・ジャイアンツに入団したタグルは、NFLでの出場はわずか1シーズンにとどまったものの、その後、スペシャルチーム年間最優秀選手賞を受賞している。
昨年『スーパーマン』で一躍注目を集めたデヴィッド・コレンスウェットがタグル役を務める。また、ドラマ『1883』(2021年~)や『スクリーム7』(2026年)でブレイクを果たしたイザベル・メイが、タグルの恋人を演じる。
ドラマ『リーチャー ~正義のアウトロー~』(2022年~)で知られる脚本家ニック・サントーラの企画からスタートした本作は、スカイダンスが映像化権を獲得。監督には『50/50 フィフティ・フィフティ』(2011年)や『ウォーム・ボディーズ』(2013年)のジョナサン・レヴィンが起用された。
製作費は3,000万ドル台半ばの中規模予算で、コストを抑えるため撮影はオーストラリアで行われた。
さらに本作は、2022年に締結されたスカイダンス・スポーツとNFLのパートナーシップから生まれた初の劇場映画となる。また、スカイダンスとパラマウントの合併成立後、スカイダンス製作映画としてパラマウントが配給する初の作品でもある。
試写会で驚異の92点を記録!スポーツ映画復活の起爆剤となるか
本作は試写会で非常に高い評価を獲得し、業界の話題をさらっている。米『ハリウッド・リポーター』の取材によれば、本作は100点満点のうち、35歳以上の男性観客から95点、35歳以上の女性観客から極めて珍しい満点の100点のスコアを獲得し、総合スコアは92点に達した。
この評価を受け、本作は12月25日(金)に北米公開されることが決定した。クリスマスシーズンに公開されることはハリウッド映画にとって、商業面でも賞レースの面でも有利に働くとされている。同時期の公開作には、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』、『デューン 砂の惑星PART3』、『ジュマンジ:オープンワールド(原題:Jumanji: Open World)』などの大作が並ぶ。
実話を基にしたスポーツ映画は、この10年間で激減している。製作費2,000万~5,000万ドル規模のラブコメディや大人向けドラマなどのジャンル映画と同じく、スポーツ映画は「採算が読みにくいジャンル」と見られているためだ。
2000年代初頭には『ミラクル』(2004年)や『タイタンズを忘れない』(2000年)、『オールド・ルーキー』(2002年)といった、小~中規模予算のスポーツ映画がヒットを記録していた。
しかし、近年公開されたスポーツ映画の多くは、スター俳優を前面に押し出した賞レース向け作品が中心となっている。ウィル・スミス主演のテニス映画『ドリームプラン』(2021年)や、ドウェイン・ジョンソン主演の格闘技映画『スマッシング・マシーン』(2025年)、シドニー・スウィーニー主演のボクシング映画『クリスティ(原題:Christy)』(2025年)などがこれにあたる。

一方で、実際のNFL・NBA・MLBなどのスポーツ人気は右肩上がりだ。各社はこれらの試合の放映権獲得にしのぎを削り、ドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』(2020年~)やドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』(2020年)などのシリーズは高い人気を誇っている。
『ミスター・イレレバント』の評価から、この「スポーツ熱」の波が、ようやく劇場映画に到達したと考えられる。本作は、「実話スポーツ映画に新たな一石を投じるのではないか」と、関係者らは期待を寄せている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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