浜辺美波主演で映画化。ベストセラー「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

もしも徳川家康が総理大臣になったら

ビジネス小説としては異例の発行部数11万部を突破したベストセラー「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(サンマーク出版)が、浜辺美波主演で映画化されることが決まった。

2020年初めに新型コロナウイルスの感染が始まり、総理官邸でクラスターが発生し首相が急逝するという設定。

初期対応に後れを取った政府は、最新AIとホログラムで徳川家康や坂本龍馬ら歴史上の偉人をよみがえらせ内閣を組織し、日本再生を託すというシミュレーションストーリーだ。

浜辺は、内閣の真相に迫るテレビ局政治部の新人記者役。総理大臣の家康は野村萬斎、官房長官の龍馬は赤楚衛二が演じることも併せて発表された。

内閣のメンバーはほかに織田信長、豊臣秀吉、足利義満、紫式部、聖徳太子、北条政子ら歴史を動かしてきた英傑たち。その最強内閣は日本ロックダウン、一人50万円の給付金、リモート万博、令和版楽市楽座など奇想天外な政策を即断、即決で行い国民の支持を得ていく。

閣僚たちは過去の出来事は知っているものの、それぞれの因縁などはプログラミングされていない。だが、それぞれが抱える思惑が徐々に見え始めパワーバランスが崩れたところに、浜辺がスクープを狙おうと切り込んでいく。

浜辺は、「台本を読んで最高に元気が出たことは、さまざまな時代の偉人たちが一堂に会すること。それだけでワクワクします。コロナ禍の日本なので、現実世界でもしあったらと考えさせられる物語にとても魅かれました」と感想。今月初旬にクランクインし、「自分へのご褒美のような作品。役柄と一緒に猪突猛進して、最後までのびのびと楽しく演じていきたい」と意欲を語った。

舞台は現代だが“時代もの”は初挑戦の赤楚は、「ウイッグとメイクの力を借りて楽しみたい。全力で激動の時代を生きた坂本龍馬を演じていけたら」と抱負。対する萬斎は、「時代劇と現代がつながっているシチュエーションが自分にとって理想的な物語で飛びつきました。周りの意見を見聞きしてジャッジしていくというのは、少し自分自身の日常と重なる部分もある。時代劇と現代劇が組み合わさることで物語が大きく飛躍し、エンターテインメントとして深く突き詰めることができるような気がしています」と、家康同様に悠然と構えている。

偉人たちは当時の姿のままスマートフォンやリモート会議などIT技術を使いこなすという、映像表現にも注目。「テルマエ・ロマエ」や「翔んで埼玉」シリーズなどで知られる武内英樹監督は、「まさに和製アベンジャーズが大暴れ。現代社会と偉人の強烈なミスマッチがシュールでユーモラス。彼らが時代を越えて、今を生きる日本人に何を伝えてくれるのか。楽しくて深い、そんな映画をお届けしたい」と自信のほどをうかがわせた。

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」は、来年7月26日に公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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