山﨑賢人「ゴールデンカムイ」に自信「人間ドラマ、アクション、コメディ…全部入っています」
累計2600万部を超え「マンガ大賞2016」の大賞も受賞。人気コミックを実写映画化した「ゴールデンカムイ」の完成報告会見が20日、都内のホテルで行われた。
会見には山﨑賢人、山田杏奈、矢本悠馬、玉木宏、工藤阿須加、栁俊太郎、大谷亮平、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーが出席した。
明治時代末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金をめぐり日露戦争の生き残り兵の杉元佐一とアイヌの少女アシㇼパ、帝国陸軍第七師団、新選組が激しい攻防を繰り広げるアクション大作。
久保監督の「大自然の中で躍動するキャラクターを本当の雪の中で撮りたい」という強い希望から、極寒の北海道で大規模なロケを敢行した。
山﨑は「不死身の杉元」の異名を取る役どころで、「生命力が凄く強く、心優しい男を演じられてうれしい」と笑顔。
アクションには定評があり、今回も馬ゾリに引きずられたり、二百三高地の激戦での長回しなどに挑み「不死身を表す上では意味のある撮影だった。体重も10キロ近く増やし、人生で馬に引きずられることもそうそうないので楽しみながらできた」と満足げだ。
アシㇼパ役の山田は、「アイヌの文化的なことも学び、彼女の考えの根底には何があるのかを大事にしながら演じた。信仰を大事にしつつ合理的な考えもするので、原作のセリフにある新しい時代のアイヌの女性というのを大事にしました」と説明。
弓の達人という設定でアクションは初挑戦だったが、「弓矢を家のカーテンに向けて射っていました。皆のことを凄いと思いながら、(山﨑らほど)激しくなくて良かった」と胸をなで下ろした。
原作の大ファンという玉木は、杉元を付け狙う陸軍中尉役で「周りを脅かす存在として、得体の知れない怖さをイメージした」とニヤリ。
同じく原作を愛読していた脱獄囚役の矢本は、「肩に力が入っていたし、大作ということでさらにガチガチになり撮影3日目くらいまでは調子が悪かった」と苦笑いで振り返った。
久保監督は、「イメージで4倍、体感で15倍かかる過酷な撮影だったが、皆さんが本当によく乗り越えてくれた」と感謝。
そして、山﨑が「スタッフ、キャストが愛とリスペクトを持って魂込めて作った作品。広大な自然があり、キャラクターそれぞれの正義、信念に向かって生きる人間ドラマ、迫力あるアクション、グルメ要素もあり、ミステリーもコメディもある。全部が入っている最高のエンタテインメントです」と言葉に力を込めて締めくくった。
「ゴールデンカムイ」は、来年1月19日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元