ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウント・グローバルが合併か トップ同士が会合

デヴィッド・ザスラフ、ボブ・バキシュ 写真: SANTIAGO FELIPE/GETTY IMAGES; BRYAN BEDDER/GETTY IMAGES

ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)のデヴィッド・ザスラフCEOとパラマウント・グローバルのボブ・バキシュCEOが今週、会合を開いたことが分かった。情報筋が、米『ハリウッド・リポーター』に対し事実を認めた。

関係者によると、両社は合併の可能性について話し合ったが、まだ初歩的な段階だという。もし実現すれば、エンタメ業界きっての大手2社が合体することになる。

WBDはワーナーの映画・テレビスタジオに加え、HBO、配信サービス・Max(旧HBO Max)などを運営。

一方で、パラマウントはCBS、パラマウント・ピクチャーズ、MTVやニコロデオンといったケーブル局を抱えている。

合併による相乗効果は大きく、スポーツビジネスが強化されるはずだ。CBS SportsとWBD Sportsの放映権は重複しておらず、NFLはWBDの傘下に入ることになる。

その上、統合はエンタメの様相に劇的な変化をもたらすだろう。というのも、『ハリー・ポッター』から『ミッション:インポッシブル』、『トランスフォーマー』に至るまで、重要な知的財産がひとつ屋根の下に揃うことになるからだ。

また、各社の配信サービスであるMax/Discovery+(全世界加入者数9500万人)とParamount+(同6300万人)は、Netflix(同2億4700万人)やDisney+(同1億500万人)よりも規模が小さく、合併によって規模を拡大することができる。

2024年の合併説は濃厚とみられているが、ディスカバリーとワーナーメディアの合体による契約上の縛りで、厳密には来年4月までいかなる契約も成立させることができない。

ザスラフ氏とWBD役員のジョン・マローン氏は先月、「機に乗じた」取引を視野に入れていると公に語っていた。観測筋の多くは、両氏はパラマウントを念頭に置いていると推測した。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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