映画『僕のヒーローアカデミア』第4作シリーズ最高の出足、10・11全米公開に弾み
世界での累計発行部数が1億部を突破する人気コミックのアニメ映画化第4作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の公開記念舞台挨拶が3日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。
主人公・緑谷出久役の山下大輝は体調不良のため欠席したが、岡本信彦、梶裕貴、佐倉綾音、三宅健太のレギュラー陣に加え、今回が初参加となった宮野真守、生見愛瑠が登壇。岡本は、満席の会場を見渡し「一刻も早く山ちゃん(山下)に伝えたい。山ちゃんがいないのは不思議な感覚で、寂しいということもあるが存在としてでかかったと改めて思う」と感慨深げに話した。
「個性」と呼ばれる超常能力を持つ者たちが、最高のヒーローを目指して成長していく物語。2014年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載がスタートし、今月5日発売号で最終回を迎えるタイミングの前日の2日に公開された。
物語のカギを握るアンナ・シェルビー役の生見は、原作の大ファン。初日に映画館に足を運び、「入場者特典ももらいました。ちょっと恥ずかしかったけれど作品は素敵。ファンとして参加できたのが夢のようで、今でも信じられない」と満面の笑みを浮かべた。
宮野はアンナに仕える執事ジュリオ・ガンディーニ役で、「初参加でしたが、とてもいい現場で、それぞれ役の持つ絆、友情、ヒーローへの熱い思いが空気を良くしていた」と感想。「アンナとの関係性も面白く、真っすぐに演じたのでそれが伝わっていればうれしい」とアピールした。
興行的には初日だけで観客動員26万人、興行収入3億7000万円を稼ぎ、21年の前作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション』の118%というシリーズ最高の出足。Toho International配給で10月11日に決まっている全米公開にも弾みをつけた形で、岡本は「ヒロアカの愛の輪が日本に、世界に広がっていってほしい」と期待した。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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