米THRが選ぶ「ディザスター映画ベスト11」― 1位はあの傑作!

映画『ツイスターズ』写真: Universal Pictures/Courtesy Everett Collection
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1996年のヒット作『ツイスター』の続編となる新作『ツイスターズ』の公開に合わせて、米『ハリウッド・リポーター』が歴代の傑作ディザスター映画11本を選出した。

簡略化のため、そして実際の悲劇に基づく映画とブロックバスター的なエンターテインメントを混ぜ合わせる難しい問題を避けるため、このリストは宇宙人、巨大モンスター、実際の出来事を中心とした映画は除いている。

以下、米THRが選ぶ「ディザスター映画の傑作11本」

11.『2012』(2009)
10.『デイライト』(1996)
9.『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)
8.『THE WAVE ザ・ウェイブ』(2015)
7.『ドント・ルック・アップ』(2021)
6.『ディープ・インパクト』(1998)
5.『アルマゲドン』(1998)
4.『ツイスターズ』(2024)

3.『ツイスター』(1996)

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『ツイスター』(1996)写真: Warner Brothers/Courtesy Everett Collection

『スピード』(1994)のヒットで勢いづいた監督ヤン・デ・ボンが生み出した、もう1つのハイテンションなブロックバスター作品。

ビル(ビル・パクストン)と妻のジョー(ヘレン・ハント)が、オクラホマ州を襲う猛烈な竜巻の中で、先進的な警報システム「ドロシー」をテストする。本作は、多くの点で映画製作への賛歌のように感じられる。共通のビジョンで結ばれたクルーが、意味のあるものを作るために命を懸けて奮闘する一方で、競合相手は金のために製品を急いで出そうとするのだ。

『ツイスター』では、登場人物とその関係性を前面に押し出すことで、竜巻は単なる求心力となっており、それが引き起こす破壊と脅威は、私たちが応援したくなる登場人物を観ているからこそ、より大きな影響力を持っているのだ。

2.『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)

『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)写真: 20thCentFox/Courtesy Everett Collection

「地獄、逆さまに」(Hell, Upside Down)。この『ポセイドン・アドベンチャー』のポスターに掲げられたキャッチフレーズは、作品の内容を完璧に言い表している。

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豪華客船が転覆したとき、型破りな牧師スコット(ジーン・ハックマン)に率いられた乗客グループが脱出を試みる。スコットが生存者グループを上へと導き、氾濫する水、猛烈な火災、そして巧妙に作られた逆さまの客船の中での方向感覚の喪失を乗り越えていく中で、それはキリスト教的・神話的意味でも神との戦いとなっていく。ポセイドンは単なる船の名前以上の意味を持っているのだ。

アーネスト・ボーグナイン、シェリー・ウィンタース、ジャック・アルバートソン、ロディ・マクドウォール、ステラ・スティーヴンス、レッド・バトンズらが脇を固める本作は、生存に関する多様な視点を提供するだけでなく、真の信仰の試練を提示している。

1.『タワーリング・インフェルノ』(1974)

『タワーリング・インフェルノ』(1974)写真: 20th Century Fox Film Corp./Courtesy Everett Collection

ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスが共同制作した『タワーリング・インフェルノ』は、全ての災害映画が目指すべき高みを体現している。

世界最大の超高層ビル「グラス・タワー」が落成式の最中に火災を起こすというストーリーで、上映時間は3時間近くある。火災が本格的に始まるのは1時間経ってからだが、このペース配分には、多くの登場人物を観客に紹介し、ビル内での方向感覚を与えるという目的があるのだ。これは後に、ジェームズ・キャメロンが『タイタニック』(1997)で実践した手法でもある。

設計者のロバーツ(ポール・ニューマン)と消防士のオハラハン(スティーブ・マックイーン)が火災と戦い、できるだけ多くの人々を救おうとする中、犠牲者は増え、アクションも増えていく。実際の火と特殊効果の使用は今でも驚異的で、外部エレベーターのシーンは、現代の映画で見られるものと同じくらい緊迫感がある。本作はジャンルの人気を高めた傑作ディザスター映画の1つであり、その後に続く作品に大きな影響を与えた。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌

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