ライオンズゲート、コッポラ最新作『メガロポリス』予告編をめぐり謝罪 ― 批評家のコメントを捏造していた

アダム・ドライバー、『メガロポリス』写真: Courtesy of Lionsgate
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米ライオンズゲートが、フランシス・フォード・コッポラ監督の新作映画『メガロポリス(原題)』の予告編に捏造された批評家のコメントが含まれていたことを受け、謝罪声明を発表した。

ライオンズゲートの担当者は声明で、「『メガロポリス』の予告編を直ちに削除する所存です。批評家の皆さま、コッポラ監督、製作会社アメリカン・ゾエトロープには、確認プロセスにおけるに弁解の余地のない過ちについて、深くお詫び申し上げます」と述べた。

19日に公開された予告編には、『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などのコッポラ監督の名作に対する批評コメントが挿入されていた。新作『メガロポリス』は、かねてより賛否両論を呼んでおり、捏造されたコメントは“現在は名作だとみなされているコッポラ監督作も、かつては疑問を抱かれていた”ということを証明する意図で引用されたとみられる。

そして、米『Vulture』が、一連のネガティブなコメントは元々のレビューには存在しないものだったと最初に指摘した。一方で、コメントの中には、実際のレビューに含まれていたものもあるが、文脈を無視して恣意的に切り取られていたという。

数十年に及ぶコッポラの構想を経て、1億2000万ドルの製作費が投じられた『メガロポリス』。今年5月にはカンヌ映画祭でプレミア上映され、10分間のスタンディングオベーションが巻き起こった。しかし、本作に対する批評家たちの意見は分かれている。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌

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