2024年のホラー映画ランキング:『エイリアン:ロムルス』、『テリファー3』…日本公開予定の新作も!
米『ハリウッド・リポーター』のコラムニスト、リチャード・ニュービー氏が2024年のホラー映画ランキングを発表。
2025年も、ブラムハウスが“狼男”を現代に蘇らせるリブート版『ウルフマン(原題) / Wolf Man』、ダニー・ボイル監督による待望のシリーズ最新作『28年後…』、そしてアニャ・テイラー=ジョイ×マイルズ・テラー共演のApple TV+映画『深い谷の間に』、『M3GAN/ミーガン』や『ブラック・フォン』の続編、そして『死霊館』シリーズ第4弾など様々なホラーが多数控えている。
それでは、大規模公開作品からストリーミング/限定公開作品に至るまで、2024年の最高のホラー映画を振り返っていこう。
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<大規模公開作品>
10.『リサ・フランケンシュタイン』
ゼルダ・ウィリアムズ監督/日本公開:未定
80年代を舞台にしたホラー・ロマンティックコメディ『リサ・フランケンシュタイン(原題) / Lisa Frankenstein』は、感動と皮肉たっぷりのウィットを融合させた作品。不気味で誤解されがちなリサ・フランケンシュタイン(キャスリン・ニュートン)は、ビクトリア朝時代のピアニストの死体である“クリーチャー”(コール・スプラウス)と友達になる。2人はある取引を交わすが、結果的に殺人の連鎖を引き起こしてしまう。
9.『テリファー 聖夜の悪夢』
ダミアン・レオーネ監督/日本公開:2024年11月29日
『テリファー3』は、製作費200万ドルながら、今年最も成功したホラー映画の1つとなった。シエナ(ローレン・ラヴェラ)とジョナサン(エリオット・フラム)の姉弟が、殺人鬼アート・ザ・クラウン(デヴィッド・ハワード・ソーントン)を倒してから5年が経過。最悪の事態は過ぎ去ったと思った矢先、再起のチャンスはアートの復活によって打ち砕かれる。
そのビデオは、絶対に見てはならなかった・・2013年作品
ハロウィン・パーティの帰り、タラとドーンはダイナーでピエロメイクの男と出会う。2016年作品
ハロウィンにヤツが再び姿を現した!一年前の悪夢が蘇る。2022年作品
8.『エイリアン:ロムルス』
フェデ・アルバレス監督/日本公開:2024年9月6日
リドリー・スコットがプロデュースを手がけた「ロムルス」は、『エイリアン』シリーズを劇場に再び復活させた作品。時系列は『エイリアン』と『エイリアン2』の間にあたり、レイン(ケイリー・スピーニー)ら若者たちが廃墟となった宇宙ステーションを発見するところから始まる。その発見は明るい未来を約束するものであったが、恐ろしい真実が希望を絶望へと変える。
伝説の『エイリアン』シリーズの原点回帰。
荒廃した宇宙ステーションで若者たちが恐怖に襲われるSFホラー・スリラー。
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7.『イマキュレート』
マイケル・モハン監督/日本公開:未定
2014年より企画が始動し、遂に完成した意欲作。イタリアの修道院に入ったセシリア(シドニー・スウィーニー)が処女でありながら妊娠していることが判明すると、彼女は新たな聖母マリアとして扱われる。しかし、修道院の住民との奇妙なやり取りや、若き神父(アルバロ・モルテ)による医療的な介入によって、セシリアは自分の子供が本当に神の業なのか疑問を抱き始める。
6.『クワイエット・プレイス:DAY 1』
マイケル・サルノスキ監督/日本公開:2024年6月28日
ジョン・クラシンスキー監督による過去2作品の舞台である田舎から一転し、聴覚が鋭敏なエイリアンたちが地球に初めて降り立ったニューヨークを舞台にした前日譚。末期がん患者のサム(ルピタ・ニョンゴ)と英国人のエリック(ジョセフ・クイン)が、生き残りを目指す。サバイバルだけでなく、人生の目的を見出すというキャラクターに焦点を当てた物語の本質を保ち続けている。
5.『オーメン:ザ・ファースト』
アルカシャ・スティーブンソン監督/日本公開:2024年4月5日
1976年の名作『オーメン』に直接繋がる前日譚。ドラマ『サーヴァント ターナー家の子守』で知られるネル・タイガー・フリーが修道女マーガレット役で圧倒的な演技を披露しており、キャラクターに深みを与えている。スティーブンソン監督が男性中心のシリーズに女性的な視点を持ち込むことで、ダミアンの創造が現代の文脈の中で再解釈されている。
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4.『SMILE/スマイル2』
パーカー・フィン監督/日本公開:未定
2022年に好評を得た『SMILE/スマイル』の続編。舞台を音楽スターの世界へと移し、新たな恐怖と物語を展開している。悲惨な事故を経験したポップスターのスカイ(ナオミ・スコット)は、ツアーで再起を図ろうとしている。しかし、友人で麻薬ディーラーのルイス(ルーカス・ゲイジ)との再会がきっかけとなり、スカイはあの“笑顔の呪い”の餌食となってしまう。
3.『ヘレティック』
スコット・ベック&ブライアン・ウッズ監督/日本公開:2025年4月25日
『クワイエット・プレイス』や『ブギーマン』の脚本を務めたベック&ウッズが監督した本作は、これまでの中で最高の作品だ。ソフィー・サッチャーとクロエ・イースト演じるモルモン教の若い女性2人と、風変わりな男リード氏(ヒュー・グラント)の間で繰り広げられる迷宮のような鬼ごっこを描き、複雑なキャラクターを提示しつつ、組織宗教、信仰、支配、そして英雄神話にまつわる難解な問題に鋭く切り込んでいる。
母親の死から立ち直ろうとしている姉妹とセラピストであるその父親についてのスティーヴン・キング原作のホラーストーリー。
2.『ロングレッグス』
オズ・パーキンス監督/日本公開:2025年3月14日
『ロングレッグス』は昨年最も興行収入を上げたインディペンデント映画となり、ホラー愛好家とインディーズ系ホラーに馴染みのない一般層の間にある見えない境界を乗り越えた作品。霊能力を持つFBI捜査官リー(マイカ・モンロー)が、オカルト的な連続殺人犯“ロングレッグス”(ニコラス・ケイジ)を追跡する姿を描いている。
1.『ノスフェラトゥ』
ロバート・エガース監督/日本公開:未定
多くの観客は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の物語を何らかの形で観たことがあるだろう。しかし、若き女性エレン(リリー=ローズ・デップ)と彼女に夢中になるオルロック伯爵/ノスフェラトゥ(ビル・スカルスガルド)の姿を描く本作は、これまでとは全く異なる。オカルト的な要素を強調し、性的欲求と同意を究極の力として位置づける女性中心的なアプローチを取っているのである。その力は、自然的かつ神秘的なものとして描かれている。
選外佳作:
『マキシーン / MaXXXine(原題)』、『ビートルジュース ビートルジュース』、『アビゲイル』、『トラップ』、『ザ・ウォッチャーズ』、『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』
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ダコタ・ファニング主演、地図にない森、ガラス貼りの部屋に閉じ込められ“謎の何か”に毎晩監視されている・・ “監視者”は何者なのか?そして何故…?
<ストリーミング/限定公開作品>
10. 『Your Monster』
9.『ストップモーション』
8.『破墓/パミョ』
7. 『Oddity』
6.『ワッツ・インサイド』
5.『悪魔と夜ふかし』
4. 『Crumb Catcher』
3. 『Red Rooms』
2.『I Saw the TV Glow』
1. 『サブスタンス』
選外佳作:『Strange Darling』、『Lowlifes』、『Blackout』、『Mr. クロケット』、『In A Violent Nature』、『Milk & Serial』
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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