HYBEの創業者パン・シヒョクに逮捕状、BTSの“生みの親”を追いつめる約205億円の疑惑とは
韓国の大手芸能事務所「HYBE(ハイブ)」の創業者で、世界的な人気グループ・BTSの生みの親として知られるパン・シヒョクが、逮捕の危機に直面している。韓国警察は4月21日(火)、2020年の同社新規上場(IPO)をめぐる捜査に関連し、資本市場法違反などの疑いでパンの身柄を拘束するための逮捕状を請求した。音楽業界を牽引してきた大物実業家に対する異例の措置に、激震が走っている。
▼HYBE創業者に浮上する不当利益疑惑…逮捕状請求へ

警察の主張によれば、パンはHYBE(当時:Big Hit Entertainment)の上場過程で、約1,900億ウォン(約205億円)に上る不当な利益を得た疑いがある。
当局によれば、パンは上場前、初期株主らに対して自身の関係者が関与するPEファンドへ株式を売却するよう誘導。上場後にあらかじめ結んでいた合意に基づき、当該ファンドが得た利益の約30%を自身が受け取ったとされる。パンはこれまで一貫して全ての不正を否定しており、警察は昨日の会見で「捜査はほぼ完了している」と述べていた。
▼「ヒットマン・パン」が築いたK-POP帝国の岐路

現在53歳のパン・シヒョクは、JYPエンターテインメントのプロデューサーを経て、2005年にHYBEの前身となるBig Hit Entertainmentを設立。2013年にデビューさせたBTSが、韓国アーティストとして初めて米ビルボード・ホット100で1位を獲得するなど、世界的な社会現象を巻き起こしたことで、同社を巨大なポップ帝国へと成長させた。
パンの指揮下でHYBEは、ジャスティン・ビーバーらが所属する米イサカ・ホールディングスの買収や、ヒップホップ、ラテンミュージック界への進出を加速。パン自身の保有資産は36億ドルに達し、韓国エンターテインメント業界で唯一の自力で財を成したビリオネアとしても知られる。
BTSの完全体復活に向け、約4年ぶりのニューアルバム『ARIRANG』を提げたワールドツアーが幕を開けたばかりの今、その精神的支柱であるパンの去就は、単なる一企業の不祥事にとどまらない。グローバルな音楽ビジネスのパワーバランスをも塗り替えかねない、重大な局面を迎えている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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