マイケル・ジャクソンの性的虐待訴訟を再審理へ 上級裁が棄却も一転

マイケル・ジャクソン、 2005年 写真: ©GETTY
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HBOドキュメンタリー『ネバーランドにさよならを』で子供時代にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けたと主張した2人の男性の訴えが差し戻されることとなった。

米第2地区控訴裁判所は18日、ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの訴えに対するロサンゼルス上級裁の棄却判決を取り消した。2人の男性は、ジャクソンが所有していた会社は彼らを性的虐待から守る法的義務があったという主張を継続することができる。

判事は、会社はジャクソンが単独所有していたため、原告の身の安全に対し監督責任を免除することは“不条理”だとした。

2020年、LA上級裁判事は会社には性的虐待を止める力がなかったため、ロブソンとセーフチャックが怠慢・信認義務違反の罪で会社を告訴することは不可能であるという判決を下した。2人の訴えは当初2017年に時効のため棄却されていたが、性被害者には告訴のために3年の期間が与えられることで復活していた。

裁判所は、“ジャクソンをコントロールする力がなかったため、男性たちを守る義務はない”とする会社側の主張を却下。陪席裁判官は同意意見の中で、「ジャクソンが完全に所有していたものをジャクソン自身と切り離すと、抽象的な考え方に囚われることになる」と記述した。

LA上級裁判事は、ジャクソンに対する訴えを再審理するとみられる。ジャクソンの遺産管理財団は、男性たちの訴えを否定している。

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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