米『ハリウッド・リポーター』が選ぶ2023年のアルバムベスト10 『バービー』サントラほか
米『ハリウッド・リポーター』の音楽担当シニアエディター、メスフィン・フェカドゥ氏が2023年発売のお気に入りのアルバムを紹介。
1. ヴィクトリア・モネ、『Jaguar II』
これまで、アリアナ・グランデらのヒット曲を手掛けてきたソングライター。メジャーデビューを飾った本作は、傑作の一言。
“On My Mama”では大胆に、“Smoke (Reprise)”では情熱的に、そしてアース・ウインド & ファイアーと娘ヘイゼルをフィーチャーした“Hollywood”ではクールな歌声を披露。
シンガーソングライター、プロデューサー、エンジニア、ダンサーとマルチな才能を発揮するモネ。
そんな彼女は、「私は天からの恵み」と“On My Mama”で歌っている―まさにその通りだ。
2. カリ・ウチス、『Red Moon In Venus』
ロドニー・ジャーキンスがプロデュースした“Endlessly”で、「毎日がバレンタインデーみたい」と歌うウチス。その歌詞は、彼女の最高のアルバムを聴いた私の感想を表している。
ウチスが体現する「ラテン R&B」は、セクシーかつ美しく、そしてエレガントでほぼ完ぺきなブランドだ。
3. サム・スミス、『Gloria』
“Six Shots”などミドルテンポのナンバーから、アップテンポの名曲(“Gimme”、 “I’m Not Here to Make Friends”)、ギター調の“How to Cry”まで、まさに「グロリアス」なアルバム。
4.『Barbie The Album/バービー・ザ・アルバム』
映画『バービー』のサントラは、まさにお人形遊びのよう。どれを選んでも、楽しい作りになっている。
デュア・リパの“Dance the Night”、ニッキー・ミナージュ×アイス・スパイスの“Barbie World”、ビリー・アイリッシュの“What Was I Made For?”など、収録曲は粒ぞろい。
その他、サム・スミスの“Man I Am”は飴玉のように甘く中毒性があり、カリードの“Silver Platter”は非常に洗練されている。
バービーはプラスチック製かもしれないが、このサントラはまさに本物だ。
5. ナズ、『Magic 2』
ナズは今年、2021年にリリースした『Magic』の続編を2作続けて発表。
凄腕プロデューサー・Hit-Boyとのコラボを継続し、ナズは鮮明で比類なき物語を届けてくれた。『Magic 2&3』で、現存する最高のラッパーであることを証明してみせた。
6. ナズ、『Magic 3』
上記を参照
7. トロイ・シヴァン、『Something to Give Each Other』
通算3枚目となるアルバムで奏でられるサウンドは、自由のような心地がする。
“Rush”や“Got Me Started”は心に刺さるシングルだ。個人的には、“In My Room”と“What’s the Time Where You Are?”がお気に入り。
『Something to Give Each Other』は、魅力的なハウスミュージックと素晴らしいポップが詰まった最高の贈り物だ。
8. レオン・トーマス、『Electric Dusk』
モネ同様、トーマスもソングライター&プロデューサーとして裏方でも大活躍中。『Electric Dusk』で、ついに彼自身が輝きを放つ時が来た。
このアコースティック味も感じさせるR&Bアルバムは、“Breaking Point”、“Crash & Burn”、 “Sneak”、“Slow Down”などの楽曲であなたを旅へと誘ってくれる。
9. オリヴィア・ロドリゴ、『Guts』
エモ・ポップロック界の女神が、キレの良いソングライティングと遊び心あるストーリーテリングを惜しみなく披露。
『Guts』は、若者世代の恋愛や退屈な男子から派生する感情的なジェットコースターを完ぺきに捉えている。
10. ココ・ジョーンズ、『What I Didn’t Tell You [Deluxe]』
超ホットなNo.1ヒット曲“ICU”で世間を虜にしたジョーンズ。このデビューEPでも、やはり彼女から目が離せない。
最高に素晴らしい“Crazy for Me”で幕を開ける本作は、すべてを物語っている―彼女は優れたシンガーで、グラミー賞5部門ノミネートがそれを証明している。
選外佳作: ラナ・デル・レイ、『Did You Know That There’s a Tunnel Under Ocean Blvd』、キラー・マイク、『Michael』、ザック・ブライアン、『Zach Bryan』、 Destin Conrad、『Submissive』、Kelela、『Raven』
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※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。