【訃報】『ランボー』、『バーニーズ あぶない!? ウィークエンド』の監督、94歳で死去

テッド・コッチェフ監督 JIM SPELLMAN/WIREIMAGE
テッド・コッチェフ監督 JIM SPELLMAN/WIREIMAGE
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カナダ出身の著名映画監督テッド・コッチェフ氏が94歳で逝去した。コチェフ氏は2024年4月11日(木曜日)に亡くなったと、『グローブ・アンド・メール』紙が報じた。

多彩なジャンルで成功を収めた経歴

コッチェフ監督は60年以上にわたる映画キャリアで、ジャンル横断的に優れた作品を手掛けた。特に『The Apprenticeship of Duddy Kravitz』(1974年)はカナダ映画史上最高の作品の1つとされ、『荒野の千鳥足』(1971年)はオーストラリア映画の傑作として高く評価されている。

ハリウッドでの代表作には、シルベスター・スタローン主演の『ランボー』(1982年)がある。約1,600万ドルの予算で制作され、世界で1億2,500万ドル以上の興行収入を記録し、スタローンにロッキー以来のヒット作をもたらした。

コッチェフ氏はコメディ『バーニーズ あぶない!? ウィークエンド』(1989年)も監督したが、続編の監督は辞退している。そのほかの作品には『おかしな泥棒 ディック&ジェーン』(1977年)、『ノース・ダラス40』(1979年)などがある。

テレビでの功績

後年はディック・ウルフ製作の人気ドラマ『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』の製作総指揮として13シーズン、280エピソード以上を担当した。この作品では、クリストファー・メローニとマリスカ・ハージティをキャスティングし、成功に導いた。

波乱の人生

1931年4月7日、トロントの大恐慌時代にブルガリア系マケドニア人の両親のもとに生まれる。トロント大学で英文学の学位を取得後、1952年にカナダ放送協会でキャリアをスタートさせた。

1953年、ニューヨーク訪問後に共産主義者と疑われ、一時的に米国入国を禁止された。その後ロンドンに渡り、テレビと舞台の監督として10年以上活躍した。

コッチェフ氏の妻シルビア・ケイは2019年1月に82歳で亡くなっている。彼の生涯を描いたドキュメンタリー「The Apprenticeship of Ted Kotcheff」が制作中である。

 
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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