パラマウントが仕掛けたサプライズ『ミッション:インポッシブル』最新作をモールス信号で配信!?

イーサン・ハント役のトム・クルーズ、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年)より 写真:Paramount Pictures and Skydance
イーサン・ハント役のトム・クルーズ、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年)より 写真:Paramount Pictures and Skydance
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パラマウントは今週配信開始となる『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年)のデジタルリリースを宣伝するため、ファンにユニークな“サプライズ”を用意した。ただし、それを楽しむにはモールス信号に慣れている必要があるかもしれない。

トム・クルーズ主演の同シリーズ公式X(旧Twitter)アカウントは、水曜日(現地時間)に思わず期待させる告知を投稿した。しかし実際には、一部の人以外には難解なものであった。

投稿には「作戦は失敗に終わった。残された選択肢はひとつ――すべてを公開することだ。フルムービーをYouTubeで公開中」と挑発的な文言が添えられていたのである。さらに、パラマウント・ピクチャーズのYouTubeページへのリンクも掲載されていた。

しかし、ファンがそのリンクをクリックすると、表示されたのはIMF※のスパイ無線が極秘メッセージを送信しているかのような映像であった。

※IMFとは、アメリカ政府の極秘諜報機関であり、主人公イーサン・ハント(トム・クルーズ)が所属している組織のこと

動画には、点と線が延々と続くモールス音が収録されており、実はそれが『ミッション:インポッシブル』第8作の脚本をモールス信号で再現したものなのである。

動画の説明欄には、遊び心ある文言で「『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のフルムービーを安全なライブ配信でお届け中」と記されていた。

さらに、シリーズに登場する、IMFが阻止しようとする“制御不能のAI”を引き合いに出し、

「しかし〈エンティティ〉が主要なストリーミングプラットフォームすべてに侵入したため、この配信は妨害された。検出を避けるため、フル脚本をモールス信号で送信せざるを得なかった。解読のために君の助けが必要だ。ミッションはいま始まった」と続けられていた。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年)写真:Paramount Pictures/Skydance
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年)写真:Paramount Pictures/Skydance

YouTube動画のコメント欄は閉鎖されていたが、Xへの投稿に対する反応を見る限り、この仕掛けは「ナショナル・ラジオ・デー」に合わせて公開されたこともあり、ユーザーたちの笑いを誘ったようである。

※ナショナル・ラジオ・デーとは、毎年8月20日、ラジオという偉大な発明を称えるアメリカの国民的な記念日のこと

「最高の仕掛けだ」と泣き笑いの絵文字を添えて書き込むユーザーもいれば、別のユーザーは「脚本まるごとをモールス信号にするなんて正気じゃない!大好きだ(笑)」と反応していた

クリストファー・マッカリー監督による本作は5月に劇場公開され、トム・クルーズがイーサン・ハント役に別れを告げる作品として宣伝された。

ヘイリー・アトウェルヴィング・レイムスサイモン・ペッグも共演し、同作は火曜日にデジタル配信が開始された。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、今後Paramount+から配信開始予定であり、同サービスではシリーズ第1作から第7作までがすでに視聴可能となっている。

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米『ハリウッド・リポーター』で第8作のレビューを執筆したチーフ批評家デヴィッド・ルーニーは、「クルーズが自らスタントをこなし、デジタルによるごまかしではなく、カメラ内で実際に挑むスリルを観客に提供しようとする姿勢は、これまでの『ミッション:インポッシブル』シリーズを通じて、ますます驚異的な偉業へと進化してきた」と評している。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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