ネーヴ・キャンベル復帰!『スクリーム7』予告編公開――母となったシドニーの戦い

ゴーストフェイス、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures
ゴーストフェイス、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures
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待望の『スクリーム7』の初公式トレーラーが現地時間10月30日(木)に公開され、ネーヴ・キャンベルが再びシドニー・プレスコット役としてスクリーンに登場した。電話の向こうからはあの声が響く――「やあ、シドニー。俺のこと、恋しかったか?」とゴーストフェイスが言う。「いい町を見つけたな。お前とそのかわいい娘……まるで、俺たちが育った場所みたいだ」

そして2人は、ついに再び対峙することになる。

狙われるのは「次の世代」――娘テイタムへの襲撃と受け継がれるサバイバル術

トレーラーでは、ゴーストフェイスの狙いはシドニーの娘、テイタム(演:イザベル・メイ)に向けられている。だが、この恐怖がきっかけでテイタムは「母のように戦う人間になりたい」と決意する。シドニーはそんな娘に、殺人鬼から生き延びるためのルールを伝授するのだ。

また注目すべきは、シドニーが娘に「テイタム」という名を付けた理由である。それは、1996年の第1作でゴーストフェイスに殺された親友テイタム(演:ローズ・マッゴーワン)への深い追悼の意を込めたもののようだ。

このトレーラーは、シリーズの伝説が新たな世代へと受け継がれる予感を強く感じさせる内容となっている。

ゲイル・ウェザース復帰――「正体を暴いてやる」

トレーラーには、執念深い記者ゲイル・ウェザースとしてコートニー・コックスの姿も確認できる。ゲイルは『スクリーム6』(2023年)でゴーストフェイスの凄惨な襲撃を生き延びた人物だ。映像の中でゲイルはシドニーに向かい、「あのクソ野郎の正体を暴いてやる」と決意を込めて言い放つ。

(左から)ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、『スクリーム』(2022年)より 写真:Everett Collection
(左から)ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、『スクリーム』(2022年)より 写真:Everett Collection

トレーラーには映らないが、ゲイルの元夫であり保安官デューイ・ライリー役を演じてきたデヴィッド・アークエットも、シリーズ最新作への登場が噂されている。デューイはリバイバル版『スクリーム』(2022年)で命を落としているものの、彼の存在がどのように物語にかかわるのか注目が集まる。

新キャストと新たな惨劇

さらに新キャストとして、『ランドマン』(2024年~)で知られるミシェル・ランドルフの「殺害シーン」らしき場面も映し出される。彼女がスチュ・マッカー(演:マシュー・リラード)の家を訪れ、階上のバルコニーから落下してゴーストフェイスのナイフの上に突き刺さるという衝撃的な瞬間だ。

ゴーストフェイス、『スクリーム6』(2023年)より 写真:Everett
ゴーストフェイス、『スクリーム6』(2023年)より 写真:Everett

しかし、『スクリーム』シリーズでは「死んだと思うなかれ」というのが鉄則であり、その真相は劇場で確かめるほかない。過去と現在、そして生者と死者の境界を曖昧にしながら、シリーズは再び「恐怖の仮面」をかぶって戻ってきたのである。

監督はケヴィン・ウィリアムソン――「母となったシドニー」という新章

『スクリーム7』の監督を務めるのは、シリーズの生みの親であり、『スクリーム』(1996年)、『スクリーム2』(1997年)、『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011年)の脚本を手がけてきたケヴィン・ウィリアムソンである。今回はウィリアムソンが再びメガホンを取り、物語は母親となったシドニーの新たな章を描くことになる。

ケヴィン・ウィリアムソン監督 写真:Getty Images
ケヴィン・ウィリアムソン監督 写真:Getty Images

ネーヴ・キャンベル、シリーズ復帰の重み

ネーヴ・キャンベルは、これまでシリーズを通して「最後の少女」としてすべての作品に出演してきたが、『スクリーム6』(2023年)では出演を見送った。理由は報酬交渉の不調によるものであり、キャンベルの不在はファンの間で大きな話題となった。そんなキャンベルが再びシリーズに戻ってくる本作は、過去と現在をつなぐ「真のスクリーム」として、長年のファンにとって待望の復活劇といえるだろう。

ネーヴ・キャンベル、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures
ネーヴ・キャンベル、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures

波乱の制作背景――主演交代と監督交代

リバイバル版『スクリーム』(2022年)と『スクリーム6』(2023年)では、メリッサ・バレラジェナ・オルテガが主演を務めた。しかし、『スクリーム7』では波乱が起きた。バレラはイスラエル・ハマス戦争に関するSNSでの発言を理由に解雇され、その後、オルテガも自らプロジェクトを離脱したのだ。

(左から)メリッサ・バレラ、ジェナ・オルテガ、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、メイソン・グッディング、『スクリーム6』(2023年)より 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media Group
(左から)メリッサ・バレラ、ジェナ・オルテガ、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、メイソン・グッディング、『スクリーム6』(2023年)より 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media Group

さらに、『ハッピー・デス・デイ』(2017年)、『DROP/ドロップ』(2025年)のクリストファー・ランドンが当初は監督に予定されていたが、バレラの降板をめぐるファンの激しい反発を受け、本人はこの解雇に関与していなかったにもかかわらず、降板する事態となった

歴代キャストの帰還

一方で、本作にはシリーズの原点からおなじみの顔ぶれも復帰する。オリジナル版の「共犯ゴーストフェイス」ことスチュ・マッカー役のマシュー・リラード、そしてビリー・ルーミス役のスキート・ウールリッチがカムバック。さらに、リバイバル版で人気を博した兄妹キャラクター、チャドとミンディを演じるメイソン・グッディングとジャスミン・サボイ・ブラウンも続投する。

(左から)シドニー役のネーヴ・キャンベル、ビリー・ルーミス役のスキート・ウールリッチ、『スクリーム』(1996年)より 写真:Prime Video
(左から)シドニー役のネーヴ・キャンベル、ビリー・ルーミス役のスキート・ウールリッチ、『スクリーム』(1996年)より 写真:Prime Video

また、『スクリーム3』(2000年)でゴーストフェイスであるローマン・ブリッジャー役を演じたスコット・フォーリーの再登場も明らかになった。チャド役のグッディングは「新しいゴーストフェイスはこれまででもっとも残酷になる」と語っており、ファンの期待は高まるばかりだ。

スコット・フォーリー 写真:Frazer Harrison/Getty Images
スコット・フォーリー 写真:Frazer Harrison/Getty Images

「シドニーは生き残る」――シリーズに刻まれた約束

一方で脚本・監督を務めるケヴィン・ウィリアムソンは、主人公シドニーの運命について明言している。「どんなにゴーストフェイスの殺害数が増えようと、シドニーは無事だ。彼女はあまりにも多くの苦痛とトラウマを背負ってきたんだ。そんな彼女にハッピーエンド以外の結末を与えるなんて、あまりに残酷で冒涜だ」と、2024年8月刊行の『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』(著:アシュリー・カリンズ)で語っている。

『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』(著:アシュリー・カリンズ)写真:Penguin Random House
『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』(著:アシュリー・カリンズ)写真:Penguin Random House

ウィリアムソンの言葉どおり、『スクリーム7』は、恐怖と再生、そして生き残る者の尊厳を描くシリーズの集大成となりそうだ。

制作陣・音楽――「あの音」が帰ってくる

リバイバル版『スクリーム』および『スクリーム6』の脚本を手がけたジェームズ・ヴァンダービルトとガイ・ビュシックが、本作『スクリーム7』の脚本も担当している。製作総指揮には、〈ラジオ・サイレンス〉のメンバーとして知られるマット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット、チャド・ヴィレラが名を連ねる。音楽はシリーズ初期からおなじみのマルコ・ベルトラミが担当し、あの不穏で緊迫感あふれるサウンドが再びスクリーンによみがえる。

25年越しの恐怖はまだ終わらない

そして、長年のファンが待ち望んだスラッシャー・ホラー最新作『スクリーム7』は、2026年2月27日に全米公開される予定だ。25年以上にわたり恐怖とユーモアの絶妙なバランスで観客を魅了してきたこのシリーズは、次なる章で、血塗られた伝説が再び幕を開ける。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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