是枝裕和監督『箱の中の羊』で8度目のカンヌ映画祭コンペ出品へ「反応が楽しみ」
是枝裕和監督の最新作『箱の中の羊』の完成披露試写会が5月11日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された。
是枝裕和監督はダブル主演の綾瀬はるかとお笑いコンビ「千鳥」の大悟、桒木里夢、寛一郎、柊木陽太、野呂佳代とともに上映前の舞台挨拶に登壇。自身のオリジナル脚本は2018年『万引き家族』以来で、「この2年の間に出会ったいろいろな方たちとの交流の中ででき上がった作品。(撮影現場の)あの空気でなければ生まれなかった、とても豊かなものが映っていると思う」と自信をうかがわせた。


『万引き家族』
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近未来、事故で息子を亡くした夫婦が同じ容姿のヒューマノイドを迎え入れたことで、互いに秘めていた思いがつまびらかになっていくヒューマンドラマ。本日5月12日に開幕する第79回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されている。
是枝監督と綾瀬はるか、大悟、桒木里夢が現地入りの予定。『万引き家族』でパルムドール(最高賞)に輝くなどコンペは8度目(監督作の出品は10度目)となる是枝監督は「とても恵まれた機会なので、向こうの反応が楽しみ。メンバーと楽しい時間を過ごしたい」と“常連”らしい余裕の表情だ。


『海街diary』
綾瀬は、是枝監督の『海街diary』(2015)以来のカンヌ。「目に見えない思いがたくさん詰まった作品。監督をはじめスタッフ、キャストが丁寧に時間をかけて作ったので、より多くの方に見ていただけるのがうれしい」と笑顔で話した。
対して俳優として初のカンヌに臨む大悟は、「レッドカーペットを歩くんじゃろ。待合室がどこにあるのか聞いたら、そんなものはないと笑われた。それくらい何も分からん」と苦笑。それでも、「レッドカーペットでわしが先に車から降りた後、綾瀬さんに(エスコートの)手を出せるかどうかだけは考えている。出せたら冷静、出せんかったらド緊張ということ」と意気込んだ。さらに、「わしが手を出して『いいです』というのはダメよ」と綾瀬にも注文を付け、会場の笑いを誘った。
大悟 写真:The Hollywood Reporter Japan
綾瀬はるか 写真:The Hollywood Reporter Japan
オーディションで大抜てきされ、ヒューマノイドと実の息子の2役を演じた桒木は「凄い方たちの共演は信じられなくて、凄い体験になった」と無邪気な笑顔。是枝監督も、「のびのびしていて、現場では大悟さんの頭をなでなでしていた」と明かし、称えていた。
映画『箱の中の羊』は、2026年5月29日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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