『シリコンバレー』のコンビがHuluのF1コメディで再タッグ

F1 Racing Comedy From Silicon Valley's Alec Berg in the Works at Hulu
F1ドライバーのダニエル・リカルドがエクゼクティブ・プロデューサーを務める。写真:ALESSIO MORGESE/NURPHOTO/GETTY IMAGES

ストリーマーでパイロット版の注文を受けた『ダウンフォース』は、脚本家のアレック・バーグとアダム・カウンティーが手掛け、ドライバーのダニエル・リカルドがエグゼクティブプロデューサーを務める。

アレック・バーグとアダム・カウンティーは、『シリコンバレー』からF1の世界へと移動している。

Huluは、ディズニー系列のストリーマーでパイロット版の制作が決定したコメディ『ダウンフォース』で2人とタッグを組んでいる。

F1レースの世界を舞台にしたアントラージュともいえる『ダウンフォース』は、名門レーシングチームの令嬢が家業に引き戻され、チームの将来と家族の遺産について難しい選択を迫られる状況を描く。

バーグとカウンティ―は脚本を担当し、ABCシグネチャーとLionsgate Television(後者はプロジェクトの非ライティングエグゼクティブプロデューサーとみなされている)が制作する本シリーズのショーランナーを務める予定だ。Temple Hillのマーティ・ボーウェンとウィク・ゴッドフリーがエグゼクティブプロデューサーを務め、バーグ、カウンティ―、オーストラリアのF1ドライバーダニエル・リカルド、Amy Solomonも名を連ねる。Solomonは、バーグのABCシグネチャー系列のプロダクション会社の開発責任者を務めており、『バリー』と『シリコンバレー』でライター兼プロデューサーのバーグと仕事をしていた。リカルドがエグゼクティブプロデューサーとして関与することで、番組の信頼性が高まり、F1ファン層へのマーケティングにも役立つだろう。

『ダウンフォース』は、バーグのABCシグネチャーとの包括契約から生まれた最初の作品だ。『となりのサインフェルド』(原題:Seinfeld)『レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン』(原題:Late Night with Conan O’Brien)『ラリーのミッドライフ☆クライシス』(原題:Curb Your Enthusiasm)などの作品で知られる多作な脚本家・クリエイターのバーグは、15年以上にわたってHBOと契約していたが、2022年9月にディズニーのABCシグネチャーに移籍した。一方カウンティ―も、ABCシグネチャーと包括契約を結んでいる。

『ダウンフォース』の発注は、脚本もノンスクリプトもスポーツ関連の番組が、リニアでもストリーミングでも好調であることを示している。Netflixでは以前、ケヴィン・ジェームズ主演のオートレースを舞台にしたファミリーコメディ『The Crew』を放送していたが、わずか1シーズンで打ち切られた。

スポーツ中継権の価格が高騰する中、F1などのスポーツの幅広いファン層に向けて、脚本付きやノンスクリプト番組を提供することは、そうした視聴者層にアプローチするより費用対効果の高い方法となっている。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。

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