ハンドの裏側: Netflix『ウェンズデー』の“ハンド”ができるまで

Netflixで配信中の『ウェンズデー』でハンドを演じたビクター・ドロバントゥが、このたび大人気の“手”のキャラクターができるまでをファンに紹介。
YouTubeチャンネル「Still Watching Netflix」上に公開された動画で、VFXスーパーバイザーを務めたトム・ターンバルは、監督のティム・バートンがハンドを演じる役者を求めていたことを明かした。
「“ハンド”を演じるのに適した役者を探していました。しなやかな指の持ち主で、多様な動きができる人。そして、非常に厄介なシチュエーションにも対応できる若さと柔軟性を備えている人である必要があったのです」とターンバルは語った。
そこでチームが選んだのは、マジシャンとしてキャリアをスタートしたドロバントゥだった。
1930年代にチャールズ・アダムスによってキャラクターが生み出されて以来、ハンドは『アダムス・ファミリー』シリーズやスピンオフに登場し、愛されてきた。
「ハンドを演じるのは、最後まで本当に大変でした。感情を表現する手の動きを編み出すのは、至難の業でした」とドロバントゥは語った。
ウェンズデー・アダムスを演じたジェナ・オルテガにとっては、ハンドとの共演は難しくなかったそうだ。「正直、まったく大変ではなかったです」とオルテガは語った。「何もない状態で、ハンドがそこにいるフリをして話しかけなければならない方が、もっと難しかったですね」
最もチャレンジングだったのは、手だけを残してドロバントゥの他の身体の部分を画面から消さなければならなかったことだ。ターンバルによれば、いくつかのシーンの撮影では、CGIを使ったり、セットに変更を加える必要があったそうだ。
「ハンドが現場にいて、演技をしている状況でした」とターンバルはさらに語った。「普通なら、VFXで何かを消すことは朝飯前なんです。でも、今回は身体の10%だけを残して、90%を消さなければならなかった。非常に骨の折れる作業でした」
配信開始以来、『ウェンズデー』はソーシャルメディアなどで人気を博している。
同シリーズは、Netflix史上初めて、公開1週間で4億時間視聴された英語のシリーズとして記録を残した。さらに、公開12日後には、7億5200万時間以上再生され、歴代の英語シリーズ・チャートで第3位にランクインした。
ソーシャルメディア上では、TikTokにおける『ウェンズデー』関連の検索数は10億件に上り、サウンドトラックはiTunesのサウンドトラック・チャートで1位に輝いた。
『ウェンズデー』のハンドの裏側は、下の動画をチェック。
オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌
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