真田広之、主演・プロデュースの「SHOGUN」引っ提げ日本凱旋「全シーンが宝物」
俳優の真田広之が主演しプロデューサーも務めたディズニープラス「SHOGUN 将軍」のジャパンプレミアが19日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。
真田は共演のコズモ・ジャーヴィス、アンナ・サワイ、エグゼクティブプロデューサーのジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベルとともに“来日”。日本から出演した平岳大、西岡徳馬、二階堂ふみも出席し、上映前に舞台挨拶に登壇した。
1975年に発表されたジェームズ・クラベルの小説「将軍」が原作。関東を治める大名の虎永が、領地に漂着した英国人ブラックソーンの助言によって戦国時代に終止符を打とうとする一大スペクタクルだ。
ハリウッド作品初主演の真田は、徳川家康をモデルにした虎永役。「なぜ今、家康を演じるのかを考えた時、戦乱の世を終わらせ長く平和な世を築いた、今求められているヒーロー像だった」と説明。「勇気を持って飛び込んでくれたキャスト、時代劇のスペシャリストのクルーの才能を最大限に発揮し、東西の壁を乗り越えて作ったことが一つのメッセージです」と力強く語った。
ブラックソーン役のジャーヴィスは、「聞きたいことがあれば常に側にいてくれて、仕事に対する姿勢は見習うものがあった」と真田に最敬礼。オーディションで抜てきされた二階堂も、「真田さんが積み上げてきたものが全て詰まっていると、現場でも完成した作品を見ても感じました」とあこがれのまな差しを向けた。
細川ガラシャがモデルの鞠子役のサワイは、「これまで西洋のプロジェクトに携わってきて、日本人女性の描かれ方がちょっと違うと思うことがあった。でも、今回は深みのあるストーリーを与えてくれた」と感激の面持ち。虎永の側近を演じた西岡も、「俳優を50年以上やっているが、ここまで日本の時代劇をちゃんと描いた外国の作品はないと断言できる」と太鼓判を押した。
「SHOGUN 将軍」は2月27日、ディズニープラス「STAR」で配信スタート。全10話で、真田は「全シーン、毎カットが宝物。1、2話は始まりに過ぎない。回を重ねるごとに濃く、激しく、ドラマティックに盛り上がっていきます。ぜひ、堪能してほしい」と自信をアピールした。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元 / David Schneider