ゲイリー・シニーズ、がんと闘う妻と息子のために俳優業から退いた決断を語る
ドラマ『CSI:ニューヨーク』で知られる俳優のゲイリー・シニーズが、がんと闘う妻と今は亡き息子のためにハリウッドを離れる決断をした経緯を語った。
シニーズは最近、米『Fox News』に対し、2019年に俳優業を一時休止し、2021年にナッシュビルに引っ越したことを明かした。この決断は、今年1月に脊椎の希少がんで亡くなった息子のマッカナ・アンソニー・シニーズと、乳がんと診断された妻のモイラ・ハリスのそばにいるためだったという。
「当時、私たちはがんとの闘いの最中でした。妻は乳がんと診断され、その2ヶ月後には息子が非常に珍しいがんと診断されました。父は脳卒中を起こしたばかりで、母は一人きりだったため、母の面倒も見なければなりませんでした。私は本当に手一杯でした」
妻はその後寛解し、現在は完治。しかし、シニーズは息子の闘病は「特に辛かった」と吐露した。息子マッカナは2018年に診断を受け、今年初めに33歳で亡くなった。
「息子は治療法のないがんと闘っていました。息子のために薬や医師、助けになる人を探し続けることは、まるでフルタイムの仕事のようでした。それに、時が経つにつれて、がんによって息子の体はどんどん不自由になっていきました…。より多くのケアが必要になっていったのです」
シニーズは2020年のドラマ『13の理由』と映画『ジョー・ベル 〜心の旅〜』に出演後、正式にハリウッドから退いた。
「仕事を辞めるしかありませんでした。私たちが直面していた状況で、長期間家族から離れて仕事をすることは不可能だったのです」
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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