研ナオコ、9年ぶり主演映画『うぉっしゅ』にギャラの10倍を投資「ヒットすれば十分」
俳優の中尾有伽と歌手の研ナオコがダブル主演する映画『うぉっしゅ』の公開記念舞台挨拶が3日、東京・新宿ピカデリーで行われ、2人のほか共演の中川ゆかり、西堀文、赤間麻里子と岡﨑育之介監督が出席した。
認知症を患った祖母と、その介護をすることになった風俗嬢の孫が絆を深めていくハートフルな物語。風俗店で使用される股間部分がくぼんだ通称「すけべ椅子」は、もともと介護用品として開発されたという話から岡﨑監督が企画を立ち上げ、オリジナル脚本を書き上げた意欲作だ。
研にとっては、9年ぶりの映画主演。「普段何も考えていないから、演じている時が一番楽だった。認知症は周りの人が大変だったり、やってきたことを時々思い出すのはきついかもしれないけれど、幸せなのかもしれない」と持論を展開した。
自主製作映画としてスタートしたため、岡﨑監督は「いくばくかのギャランティ」を提示。その翌日、研は同作のクラウドファンディングにその額を振り込んだという。「だって金がないって言うから。だから私は、金払って出ているんですよ。いいって、いいって。ヒットしてくれれば十分」とジョークを交えながら懐の深さを見せた。
さらに、出演オファーの際は便箋10枚ほどの手紙を受け取ったことを明かし「こんなにいらないってくらい書いてあって、じいちゃん(永六輔さん)の血を引いているのかな。でも、いろいろな所に足を運んで頭を下げて、誠心誠意の言葉を送って頑張ったおかけで今日を迎えられている」と、その努力を絶賛。岡﨑監督も、「研さんに大きな背中を見せていただき、感謝です」と頭を下げた。
岡﨑監督が主宰するワークショップに参加したこともある中尾は、「私を一流の女優にすると言ってくれたことを覚えています。監督の『大丈夫だ』と言われると安心したのを覚えています。監督に一流と言ってもらえるような女優になります」と誓いの手紙を朗読。岡﨑監督は、「奇跡のようなキャストとチームで作り、奇跡のような大きな劇場で公開され運命的。ここから奇跡が起き続けて、大ヒットしていくと信じています」と期待を込めた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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