ビリー・ジョエル 正常圧水頭症の診断後、HBO ドキュメンタリー初上映に欠席も「必ず回復する」

『ビリー・ジョエル:And So It Goes(原題)』ART MAILLETT/SONY MUSIC ARCHIVES/COURTESY HBO
『ビリー・ジョエル:And So It Goes(原題)』ART MAILLETT/SONY MUSIC ARCHIVES/COURTESY HBO
スポンサーリンク

ビリー・ジョエルの健康状態について制作陣が楽観的見解を表明

2025年のトライベッカ映画祭は、HBOドキュメンタリー『ビリー・ジョエル:And So It Goes』の世界初上映でスタートしたが、主人公である伝説的ミュージシャンのビリー・ジョエル本人は祝賀の場に姿を現すことができなかった。

ジョエルは先週、脳疾患である正常圧水頭症(NPH)と診断されたことを発表し、今後予定されていたコンサートをキャンセルすることとなった。この発表はファンの間に大きな心配を呼んだ。

「回復に専念している彼は必ず良くなる」

回復に専念するため、ジョエルはトライベッカ映画祭のオープニングナイトの祝賀に参加しなかったが、この2部作の監督とプロデューサーは、ジョエルの友人であるハワード・スターンが昨日行ったコメントと同様に、「ピアノマン」のパフォーマーについて過度に心配する必要はないと示唆した。

「彼はきっと大丈夫」と共同監督のスーザン・レイシーは現地時間6月4日の上映前に米『ハリウッド・リポーター』に語った。「今おこなっている理学療法を続けて、ただ回復する時間が必要なだけ。医師たちは昨日、彼は回復すると言っていた」

共同監督のスーザン・レイシーが壇上で読み上げた、ビリー・ジョエルからのメッセージでは「年を取るのは嫌だが、それでも火葬されるよりはマシだ」と、ユーモアを加え、レイシーと同じく共同監督のジェシカ・レヴィンは「彼は戻ってくる」と付け加えた。

長年の協力者も回復への楽観的見通しを表明

ビリー・ジョエルの長年の照明ディレクターであり、『ビリー・ジョエル:And So It Goes』のエグゼクティブプロデューサーでもあるスティーブ・コーエンは、その日にジョエルと話したことを明かした。

「彼は元気にやっている。治癒と回復に励んでいる」と語り、「彼は明るく、幸せで、(ドキュメンタリー企画を)喜んでくれている。彼は私に電話をかけてきて、『君たちの仕事を誇りに思う。君たちがここまでやり遂げるとは思わなかった』と言ってくれた。彼は良い人だ、それが彼の本質なんだ」と述べ、続けて、「彼は家族と時間を過ごしながら治癒のために必要なことを行うことになる。予後は良好で、少なくとも彼は幸せを感じている。彼は私の上司であり、サポーターだ。そして彼は私の親友であり、彼が健康に人生を楽しむこと以外、何も考えていない」と述べた。

制作チーム、ジョエル不在での初上映に複雑な思い

それでも、映画制作チームは彼なしでの初上映は「ほろ苦い」ものだったと語った。

「彼にここにいてほしかったし、彼がここにいることを望んでいた。そして、彼自身もここにいたがっていた」とレイシーは述べた。

プロデューサーのエマ・ピルデスは「残念なことだが、体調不良は起こり得ること。しかし、これ(ドキュメンタリー映画と映画祭での公開)は彼と彼の芸術性、そして彼が成し遂げたすべてのことへの賛辞だ。彼が私たちとこの喜びを共有し、私たちとここにいることができることを願っている」と付け加えた。

豪華ゲストが集結したオープニングナイト

ビリー・ジョエルはニューヨークのビーコン・シアターでの初上映に参加することはできなかったが、このイベントにはウーピー・ゴールドバーグマリスカ・ハージティ、ミラ・ソルヴィーノ、トム・ハンクスなどのスターが出席した。ハンクスは製作会社プレイトーン・パートナーのゲイリー・ゲッツマンとともに『ビリー・ジョエル:And So it Goes』のエグゼクティブプロデューサーを務めている。

トライベッカの共同創設者であるロバート・デ・ニーロとジェーン・ローゼンタールもオープニングナイト・ガラに出席し、オープニングセレモニーでは「Movin’ Out(邦題:ムーヴィン・アウト)」「Only the Good Die Young(邦題:若死にするのは善人だけ)」「New York State of Mind(邦題:ニューヨークの想い)」「You May Be Right(邦題:ガラスのニューヨーク)」などのビリー・ジョエルのヒット曲の歌詞を朗読する場面もあった。

トライベッカ映画祭創設者からの温かいメッセージ

ビリー・ジョエルの脳疾患が発表された際の声明で、デ・ニーロとローゼンタールは、ジョエルへの愛と全面的な支援を表明し、健康な回復を願った。

「今日の発表を受けて、私たちの心はビリー・ジョエルと彼の家族と共にある。ニューヨークのアイコンであり世界的な音楽のレジェンドとして、彼はこの街の文化的構造を深く形作り、世界中の観客に感動を与えてきた。私たちは愛と全面的な支援を送り、彼の健康な回復を願っている」と2人は当時述べた。

「今年のオープニングナイトが彼の卓越した遺産とニューヨークの文化的景観への永続的影響を祝うことを深く光栄に思う。これは、私たちの街の魂、そしてトライベッカの心を反映する創造的な力を認識する完璧な瞬間である」と続けた。

ビリー・ジョエル、ドキュメンタリーの放送予定

トライベッカ映画祭では2部作『ビリー・ジョエル:And So It Goes』の第1部のみが上映されたが、アメリカでは2部ともHBOおよびMaxにて今夏放送予定。

※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿