英作家フレデリック・フォーサイスが死去、86歳 代表作に『ジャッカルの日』

フレデリック・フォーサイス 写真:Keystone Colour/Getty Images
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ベストセラー小説『ジャッカルの日』(’71)や『戦争の犬たち』(’74)など、映画化もされた数々の著作で知られる英作家フレデリック・フォーサイスが現地時間9日、86歳で死去した。
文芸エージェンシーの発表によると、フレデリック・フォーサイスはイングランドのバッキンガムシャーにある自宅で息を引き取ったという。
元ジャーナリストであり、王立空軍のパイロットとしても活躍したフォーサイスは、その体験をもとにした大胆な物語で、スリラー小説界において最も影響力のある作家の一人となった。時事的な題材や政治的陰謀を巧みに取り入れ、読者を釘づけにするアクションと融合させた作品で、40年にわたり多くのファンを魅了し続けた。
フレデリック・フォーサイスは、1971年に発表した『ジャッカルの日』で一躍脚光を浴びた。同作は、’63年にフランス大統領シャルル・ド・ゴール暗殺を企てる過激派組織OASによって雇われた、「ジャッカル」と呼ばれる冷酷な英国人暗殺者を描いた冷戦時代の政治ドラマ。1973年にはフレッド・ジンネマン監督により映画化され、エドワード・フォックスが謎多き主人公を演じた。
さらに、『ジャッカルの日』は1997年と2024年(ドラマ版)にもリメイクされ、それぞれブルース・ウィリスとエディ・レッドメインが暗殺者役を演じた。
そのほかの代表作には、クリストファー・ウォーケン主演で’80年に映画化された『戦争の犬たち』をはじめ、『オデッサ・ファイル』(’74年に映画化、ジョン・ヴォイトとマクシミリアン・シェル出演)『第四の核』(’87年に映画化、マイケル・ケインとピアース・ブロスナン出演)などがある。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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