トム・クルーズ『DIGGER/ディガー』予告編公開 別人級の変貌で挑む「40年のキャリアの集大成」
トム・クルーズ主演の新作映画『DIGGER/ディガー』の予告編が公開された。 アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督と初タッグを組んだ本作で、クルーズは特殊メイクと義肢装具によって別人のような姿へと変貌。クルーズは本作を「40年のキャリアの集大成」と位置付け、脚本制作の舞台裏や役作りへの思いを語った。
ワーナー・ブラザースで行われた予告編発表イベントでは、イニャリトゥ監督が数日間かけて脚本を朗読したという異例の制作プロセスや、クルーズが2000年の『アモーレス・ペロス』以来、長年監督のファンだったことも明らかになった。
トム・クルーズ主演『DIGGER/ディガー』――イニャリトゥ監督が数日かけて脚本を朗読
「アレハンドロは数日間をかけて私に脚本を読み聞かせてくれた。彼の頭の中にあるすべてに耳を傾けることで、作品を深く理解し、自分がどう貢献できるのかを考え、コラボレーションを築いていった」と、クルーズはイベントで語った。
こうした「監督が脚本を読み聞かせる」制作スタイルは、クルーズがこれまでも複数の監督と実践してきたものだという。映画づくりを探究し続ける姿勢で知られるクルーズは、カメラやレンズ、撮影技術についても深い知識を持つことで知られている。
クルーズはイベント中、「本作は40年のキャリアの集大成だ」と繰り返し強調した。今後のプロモーションでも、本作を象徴するキャッチフレーズとなりそうだ。
別人のような変貌――特殊メイクで“レス・グロスマン以来”の大胆な役作り
公開された予告編では、クルーズは特殊メイクと義肢装具によって、一見しただけでは本人と分からないほどの姿で登場する。ここまで大胆な変身を伴う役柄に挑むのは、2008年のコメディ映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』でスタジオ重役レス・グロスマンを演じて以来となる。
本作は、近年フランチャイズ作品への出演が続いてきたクルーズにとって、大きな転換点となりそうだ。『7月4日に生まれて』(1989)、『ザ・エージェント』(1996)、『マグノリア』(2000)でアカデミー賞演技部門に3度ノミネートされた実力派としての一面を、改めて世界に示す作品になることが期待されている。なお、『トップガン マーヴェリック』ではプロデューサーとして作品賞にもノミネートされた。
「この役を演じるために40年かかった」――イニャリトゥ監督が明かすクルーズの言葉
イベントには、ロンドンで『DIGGER/ディガー』の編集作業を進めるアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督もビデオメッセージで参加した。
イニャリトゥ監督は、2015年の『レヴェナント:蘇えりし者』で2年連続のアカデミー賞監督賞を受賞した後に本作の構想を思いつき、長年にわたって企画を練り上げた末、約7年前にクルーズへ出演を打診したと明かした。
さらに撮影を振り返り、クルーズからこんな言葉をかけられたという。
「アレハンドロ、この役を演じるために40年かかった」
イニャリトゥ監督は、「40年積み重ねてきたキャリアのすべてを、このひとつの役に注ぎ込むという意味でした。私たちは、お互いにこれまで経験したことのない挑戦だと分かっていました」と語り、本作が二人にとって特別な作品になったことを明かした。

40年のキャリアの集大成――フランチャイズを離れた新たな挑戦
近年のクルーズは、『トップガン マーヴェリック』や『ミッション:インポッシブル』シリーズなど、フランチャイズ映画を中心に活躍してきた。世界興行収入約15億ドルを記録した『トップガン マーヴェリック』は、スティーヴン・スピルバーグから「ハリウッドを救った」と称賛されたことでも話題となった。
一方、映画『DIGGER/ディガー』は、そうした近年の代表作とは大きく異なる挑戦となる。トム・クルーズは本作について、「これほど自分に挑戦を突きつける作品はなかった。アレハンドロにとっても同じだ。この映画は完全にオリジナルなんだ」と語り、これまでにない作品であることを強調した。
またクルーズは、イニャリトゥ監督の長編デビュー作『アモーレス・ペロス』(2000)を観て以来のファンで、自宅で友人を招いて上映会を開いていたことも明かした。二人が実際に対面したのは、その数年後のことだったという。
トム・クルーズの最新映画『DIGGER/ディガー』は2026年10月2日に全米公開、日本では2026年10月9日公開予定。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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