パク・チャヌク×イ・ビョンホン最新作『ノー・アザー・チョイス』本予告解禁|ヴェネチア絶賛のコメディ・スリラー

韓国の名匠パク・チャヌクが放つ漆黒のコメディ・スリラー『ノー・アザー・チョイス(英題:No Other Choice)』の本予告が公開された。
配給のNEONが現地時間10月9日(木)深夜に長尺トレーラーを解禁し、『オールド・ボーイ』(2003年)、『お嬢さん』(2016年)、『別れる決心』(2022年)で培われた刺すような緊張と戦慄、そして練り上げられた美学が存分に詰まった映像となっている。
本作は2025年9月のヴェネチア国際映画祭で絶賛され、Rotten Tomatoesでは現時点でフレッシュスコア100%を獲得している。
予告は不穏なムードで幕を開ける。世界的人気作『イカゲーム』にも出演したイ・ビョンホンが3Dプリント銃を組み立てている。続く断片的なカットは、彼が製紙工場の職長として長年勤めた末に突然の解雇に見舞われ、心を大きく揺さぶられたごく普通の一家の父親であることを示す。
韓国で愛される俳優ソン・イェジン演じる堅実な妻は、夫が再就職するまで中流の暮らしを切り詰める案を淡々と提案する。必死の就職活動が空回りするなか、妻が何気なく「ほかの有力候補に雷でも落ちればいいのに」と口にした瞬間、イ・ビョンホン演じる主人公の瞳の奥に暗い決意が芽生える。
「家族を食べさせるためなら、なんでもやる」。主人公はそうボイスオーバーで宣言し、作品タイトルの「ほかに道はない」という言葉(No Other Choice)が重く響く。
その後の映像は、パク・チャヌクらしい視覚的快楽と暴力の予感に満ちる。拳銃、ダンスシークエンス、チェーンソー――官能的で背筋が寒くなるディテールが次々と展開され、タイトルカードが画面を切り裂く。最後に北米での限定公開日はクリスマス(2025年12月25日)と示され、予告は幕を閉じる。
製作は『パラサイト 半地下の家族』(2019年)で世界を席巻した韓国のCJ ENM。米国配給はNEONが担当し、アカデミー賞戦線での本格的なプッシュが見込まれる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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