ライザ・ミネリ回顧録 レディー・ガガとのアカデミー賞舞台裏やスコセッシとの恋愛を告白
ハリウッド黄金期の名優ジュディ・ガーランドを母に持つエンターテインメント界のレジェンド、ライザ・ミネリ(80)が回顧録を発表し、長年語られてこなかった私生活の裏側を明かした。新著では、レディー・ガガと共に登壇した2022年のアカデミー賞の舞台裏をはじめ、元夫との関係や、映画監督マーティン・スコセッシとの恋愛など、波乱に満ちた半生を振り返っている。
レディー・ガガとのアカデミー賞舞台裏エピソード
ミネリは回顧録の中で、2022年のアカデミー賞における舞台裏の混乱を振り返っている。同年の授賞式では、俳優ウィル・スミスが司会のクリス・ロックを平手打ちした出来事が大きな話題となったが、ミネリはその後に自身の“悪夢”が始まったと記している。
ミネリは映画『キャバレー』公開50周年を記念し、ガガと共に作品賞プレゼンターとして登壇する予定だった。しかし、登壇直前になって、希望していたディレクターズチェアに座ることができないと伝えられたという。
さらにミネリによれば、ガガは車椅子を使わなければ登壇しないと主張し、場合によっては帰宅した方がいいのではないかとまで示唆したという。舞台裏では記憶力を確かめるような質問も受け、「今祝っている映画のタイトルは?」「その作品で演じた役は?」といった問いを投げかけられたと記している。
最終的にミネリは低い位置の椅子に座った状態で舞台に押し出され、テレプロンプターが読みづらかったと振り返っている。当時はガガの対応が「思いやりのある行動」として称賛されたが、「私の犠牲の上に成り立ったものだった」とし、この出来事について謝罪を受けたことはないと述べている。
元夫デヴィッド・ゲストとの結婚生活について
ミネリは2002年に結婚した元夫デヴィッド・ゲストとの関係についても詳しく語っている。
コンサートプロモーターだったゲストは、彼女のキャリアを再び頂点へ導くと約束し、「世界最大のスターにする」と語っていたという。しかし、ツアー収益が入り始めると関係は次第に変化し、ミネリは財産面でのコントロールを握られていったと主張する。
ゲストは彼女の銀行口座にアクセスできるようになり、資金を自由に使っていたとされる。また、ミネリが所有していた美術品にも関心を示していたという。特にポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルの作品コレクションを売却しようとした疑いがあったと記している。
ミネリは、ゲストが作品を売ろうとした際、実際にはコピーしか手に入らない状況だったと振り返り、「友人たちから守るよう言われていた」と語っている。
最初の夫ピーター・アレンの秘密
ミネリは最初の夫である歌手ピーター・アレンとの結婚生活についても触れている。
ある日、買い物から予定より早く帰宅した際、自宅のベッドでアレンが別の男性と関係を持っている場面に遭遇したという。「信じられず、その場に立ち尽くすしかなかった」と当時の衝撃を振り返っている。
アレンは涙ながらに「君を誰よりも愛しているが、自分はゲイだ」と打ち明けたという。ミネリは、その出来事がすぐに離婚につながったわけではなく、当時も互いへの愛情は残っていたと記している。
母ジュディ・ガーランドの依存症と少女時代
ミネリはまた、母である名女優ジュディ・ガーランドの依存症により、幼い頃から大人の役割を担わざるを得なかったと振り返る。
13歳の頃には、母の薬を管理するなど事実上の介護役となり、「看護師、医師、薬剤師、精神科医を一人で担うような状態だった」と回想している。薬が足りなくなると自ら医師に電話し、処方を求めることもあったという。
また、母がホテル代を支払えず、兄弟と重ね着をしてホテルを抜け出した経験もあったと明かす。こうした混乱の中でも、ガーランドは自身のイメージを強く意識しており、人々の同情を引くような振る舞いをしていたとミネリは振り返っている。
マーティン・スコセッシとの激しい恋愛
ミネリは映画『ニューヨーク・ニューヨーク』で共に仕事をした映画監督マーティン・スコセッシとの関係についても言及している。
2人はイタリア系のルーツや芸術への情熱を共有し、激しい恋愛関係に発展したという。しかし撮影が進むにつれ、スコセッシのコカイン使用が増えていったと記している。
ミネリによれば、当時は撮影の合間や夜の外出時など、昼夜を問わず薬物が使われる状況だったという。スコセッシはそれが創作の助けになると語っていたが、ミネリは「それが本当に創造性を高めていたのか、それとも依存の言い訳だったのかは本人にしか分からない」と回想している。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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