木村大作監督9年ぶり新作『腹をくくって』発表、主演・山﨑賢人ほか豪華キャストに「コケたら日本映画も自分も終わり」
『八甲田山』(1977)、『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)などを手掛けた日本映画を代表する撮影監督の木村大作氏が5月1日、東京都内で会見し、9年ぶり4本目の監督作となる『腹をくくって』の製作を発表した。
併せて主要キャストも発表され、山﨑賢人が主演。共演に北大路欣也、渡辺謙、阿部寛、佐藤浩市、松山ケンイチ、松田龍平、古川琴音と主役級が並ぶ豪華布陣に、木村氏は「一番の売りはキャスティング。これだけの人が集まるのは、なかなかのもの。『よーい、スタート』をかければでき上がる」とご満悦の表情だ。

木村氏が愛読し、生き方の参考にしてきた山本周五郎の小説群から「あるアイデアを一つだけ使わせてもらった」とオリジナルで脚本を執筆。ストーリーの詳細は明かされなかったが、江戸時代中期の富山藩を舞台に敵討ち、暗殺、血統の要素を盛り込んだ武家社会が描かれるという。
キャスティングに関しては、「僕は86歳。キャスティングプロデューサーは『大作さんはこれが最後だから出てください』と口説いたらしいが違う」ときっぱり。1年半ほど前に台本と撮影スケジュールを送ってオファーし、「今は俳優主導の映画作りになっている。できないなら引き受けなくてけっこうと言ったら、皆了解してくれた」と主張した。

特に山﨑賢人については「純朴で非常にナイーブ。ある角度から見たら男の色気がある。美しい青年」と絶賛。山﨑は1年ほど前から殺陣の稽古を重ねており、「黒澤(明)さんのような殺陣に迫りたい。正々堂々、正対して本当の意味での切り合いを見せる」と豪語した。
日本アカデミー賞では、優秀撮影賞を史上最多の21回受賞(うち最優秀賞5回)している巨匠。タイトルには、「キャメラマンの1本目から全部腹をくくってやってきた」という覚悟を込めた。歯に衣着せぬ物言いで知られるが、「今はやってはいけないパワハラ人生だったが、僕の良さでもある。それでも生き残ってきた」と自負をのぞかせた。

撮影は今年10~12月に富山、京都、東京などでロケを行う。公開は2027年で「たくさんの人に見てもらい、うまく伝わって流行語大賞を獲りたい。コケたりしたら、日本映画も自分も終わり」と不退転の決意で臨む。
だが、「これが最後じゃないからな」と、既に次の企画も考えていると明言。「体力は相当落ちたが、年とともに気力はどんどん上がっている。あと2本はやりたい」と並々ならぬ意欲を見せた。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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