ブレイク・ライブリーVSバルドーニ、泥沼騒動が暴いたハリウッドの闇!著名人も巻き込む、組織的な誹謗中傷の実態とは
1969年、気象学者のエドワード・ローレンツは、ある場所の小さな出来事が遠く離れた場所で予想もしない大きな結果を引き起こす「バタフライ・エフェクト」を定義した。今、ハリウッドで猛威を振るっている嵐を説明するのに、これほど適した言葉はない。映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』の撮影現場で起きた主演俳優と監督の衝突が、業界の根深い闇を白日の下にさらそうとしている。
▼ブレイク・ライブリーとジャスティン・バルドーニの確執、舞台は連邦裁判所へ

主演のブレイク・ライブリーと、監督兼共演者のジャスティン・バルドーニ。大ヒットを記録したロマンス映画の裏側で起きたふたりの衝突は、単なる現場の不和では終わらなかった。数百万ドルの弁護士費用を投じた泥沼の争いは、2026年5月にマンハッタンの連邦裁判所で陪審裁判が開かれるまでに発展している。
しかし、真に衝撃的なのはその「副作用」だ。ふたりの底知れぬ怨恨と豊富な資金力は、業界や国境を越えて暗躍する“秘密の中傷工作マシン”の存在を浮き彫りにした。米『ハリウッド・リポーター』が3か月にわたる調査で突き止めたのは、司法の枠外で標的を社会的に抹殺する恐るべき「手口(プレイブック)」の正体だった。
▼暴かれた組織的中傷の「プレイブック」

事の発端は、ジャスティン・バルドーニの元パブリシストであるステファニー・ジョーンズが、バルドーニと危機管理スペシャリストのメリッサ・ネイサンらを提訴したことだった。ジョーンズ側のデジタル調査により、彼女を誹謗中傷する匿名のウェブサイトが、ネイサンと「フィクサー」のジェド・ウォレスによって作成された疑いが浮上した。
こうしたサイトは、氷山の一角に過ぎない。ターゲットに関する事実に、根拠のない陰謀論や横領・薬物売買・売春といった虚偽の不祥事を混ぜ込むのが彼らの常套手段だ。あえて素人が作ったような「安っぽい」デザインを採用し、ボットを使って拡散させることで、あたかも一般の内部告発者が声を上げているように装う。その目的は、法的紛争中の相手の信用を失墜させ、精神的に追い込んで有利な条件で和解させることにある。
▼レベル・ウィルソンからスクーター・ブラウンまで、広がる波紋

この工作マシンに関与したとされる顔ぶれは、エンタメ業界の中枢に位置する。攻撃性で知られる大物弁護士ブライアン・フリードマン、ドレイクらを顧客に持つメリッサ・ネイサン、そして「現代のフィクサー」と呼ばれるジェド・ウォレス。彼らの動きは、多くの著名人を巻き込んでいる。
映画『ピッチ・パーフェクト』シリーズなどで知られる俳優レベル・ウィルソンは、プロデューサーのアマンダ・ゴーストを「人身売買に関与している」と中傷するよう工作員に指示した疑いが持たれている。また、音楽界の大物スクーター・ブラウンとの対立でターゲットにされたK-POP界の重鎮ミン・ヒジンや、人気ポッドキャスターのアンドリュー・ヒューバーマンの告発者も、同様のネット攻撃の標的にされたと訴訟で主張している。
本来、ハリウッドのスター同士の争いは、ブランドを守るために非公開の仲裁で速やかに解決されるのが常石だ。しかし、ブレイク・ライブリーとジャスティン・バルドーニの両者が一歩も引かず、エゴをぶつけ合った結果、この秘密裏のビジネスに稀に見る強い光が当たることになった。ハリウッドの闇を暴いた「バタフライ・エフェクト」の結末は、まもなく法廷で明かされることになる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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