【訃報】『ナーズの復讐』俳優ドナルド・ギブ死去 『ブラッド・スポーツ』でも人気の名脇役、71歳
1980年代のハリウッド映画で強烈な存在感を放った俳優、ドナルド・ギブが死去した。享年71。
米TMZによると、息子のトラヴィス・ギブ氏が訃報を認め、ドナルド・ギブは健康上の合併症の後、テキサス州の自宅で家族に囲まれながら息を引き取ったという。
ドナルド・ギブ死去|『ナーズの復讐』オーガ役で80年代映画ファンに愛された名脇役

ドナルド・ギブは、映画『ナーズの復讐』シリーズで演じたフレデリック“オーガ”パロワスキー役で広く知られている。
巨漢で粗暴だがどこか憎めない大学アメフト選手をコミカルに演じ、「NERDS!(オタク!)」と叫ぶ決めゼリフはポップカルチャー化。後には『ザ・シンプソンズ』でもネタにされるほどの人気キャラクターとなった。
ギブは1987年の続編『ナーズの復讐II/ナーズ・イン・パラダイス』、さらに1994年のテレビ映画『ナーズの復讐IV/ナーズ・イン・ラブ(原題:Revenge of the Nerds IV: Nerds in Love)』でも同役を再演している。
『ブラッド・スポーツ』でも存在感|ジャン=クロード・ヴァン・ダム作品で人気

もうひとつの代表作が、『ブラッド・スポーツ』だ。
ドナルド・ギブは地下格闘技大会「クミテ」に参加する陽気なアメリカ人ファイター、レイ“タイニー”ジャクソン役を熱演。
主演のジャン=クロード・ヴァン・ダム演じるフランク・デュークスと対照的なキャラクターとして人気を博した。
フランク・W・デュークスの実話に基づく同作はカルト的人気を誇る格闘映画となり、ギブは1996年の続編にも出演した。
NFLからハリウッドへ|ドナルド・ギブの異色キャリア
1954年8月4日、ニューヨーク生まれのドナルド・ギブはカリフォルニアで育った。
大学時代はバスケットボールとアメリカンフットボールで活躍し、一時はNFLのサンディエゴ・チャージャーズにも所属。しかし交通事故をきっかけにスポーツキャリアを断念し、俳優へ転身した。
その大柄な体格を生かし、用心棒や警備員、悪役やバイカーといった役を多く演じ、アーノルド・シュワルツェネッガー初のメジャー大作『コナン・ザ・グレート』や『ストライプス』など80年代ヒット作に出演した。

テレビ界でも活躍
映画だけでなく、テレビドラマでも長年活躍した。
『ナイトライダー』、『X-ファイル』、『となりのサインフェルド』など数多くの人気ドラマにゲスト出演した。
また、HBOのコメディシリーズ『1st & Ten(ファースト・アンド・テン)』では、O・J・シンプソンと共演している。
80年代映画を象徴する“名脇役”
ドナルド・ギブは主演スターではなかったものの、その圧倒的な体格とユーモアで1980年代映画を彩った名バイプレイヤーだった。
特に『ナーズの復讐』のオーガ役は、「いじめっ子なのに愛される」という独特の魅力を持ち、現在もカルト的人気を誇っている。
80年代カルチャーを支えた存在
ドナルド・ギブのキャリアは、80年代ハリウッド娯楽映画そのものを象徴していた。
筋肉、ユーモア、そして誇張されたキャラクター性。その全てを体現した彼の存在は、多くの映画ファンの記憶に残り続けるだろう。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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