『フレンズ』俳優マシュー・ペリーの命を奪った「ケタミン密売網」の闇、元助手の実刑判決で暴かれた恐るべき依存の実態
ドラマ『フレンズ』のチャンドラー役で知られる俳優マシュー・ペリーが2023年10月に急死した事件で、新たな司法判断が下された。ペリーに致死量のケタミンを注射し急性中毒死させたとして、元パーソナルアシスタントの男に5月27日(現地時間)、禁錮41か月の連邦刑が言い渡された。
元助手のケネス・イワマサ被告は2024年、ケタミンの不法占有・譲渡目的所持による致死共謀の罪を認めていた。被告は危険の兆候があったにもかかわらず投与を繰り返し、2023年10月28日、死因となった最後の1回を注射。マシュー・ペリーがロサンゼルスの自宅で死亡しているのが見つかった悲劇から、裁判はようやく一つの区切りを迎えた。
▼深刻化したマシュー・ペリーのケタミン依存

イワマサ被告は、1992年からペリーと面識があり、2022年から住み込みの助手として働いていた。検察側によると、被告はペリーの長年の薬物依存を熟知しており、医師からも立ち会いなしの自己投与を禁じられていたという。
しかし2023年に入り、ペリーの指示でケタミンの違法調達を開始。ペリー死亡直前の2週間に20本のケタミンを密売した医師(※禁錮30か月の判決)らから数十本ものボトルを購入し、ペリーの依存症が悪化する中で注射を繰り返した。
検察側は、イワマサ被告がそれ以前にも、副作用で意識を失ったペリーを少なくとも2回目撃していたと指摘。それにもかかわらず亡くなる直前に注射の量を増やし、事件当日、その日3回目となる大量のケタミンを投与したのち、湯船の中で死亡しているペリーを発見した。
▼隠蔽工作と遺族の告発

検察側は、イワマサ被告が事件後に警察への隠蔽を試み、自宅からボトルや注射器を処分するなどの証拠隠滅を図ったとして禁錮41か月を求刑。ただし、最終的には捜査に協力し、供給源の特定に貢献した。
ペリーの母親であるスザンヌ・モリソンさんは、書簡で「ケニー(イワマサ被告)が息子を殺した」と激しい怒りを露わにした。「マシューを守るどころか違法な薬物摂取をほう助し、資格もないのに注射し続けた」と訴え、妹のマデリンさんも被告の行為を「裏切り」と非難した。
一方、被告側は「拒めば仕事を失うリスクがあった」として減刑を求めていた。なお、今回の事件をめぐっては、ケタミンを密売したジャスヴィーン・サンガ被告に対し、すでに禁錮15年の重刑が言い渡されている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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