映画『ジョン・ウィック』にアイデア盗作疑惑、配給会社らを著作権侵害で提訴
キアヌ・リーブス主演の大ヒットアクション映画『ジョン・ウィック』シリーズに、予期せぬ法的トラブルが浮上した。
▼『ジョン・ウィック』は盗作か?指摘された数々の類似点

カリフォルニア州連邦地裁に提出された訴状によると、原告である脚本家のJ・R・ウィッカーは、『ジョン・ウィック』とその続編が、自身の未公開脚本『Blood for Escobar(原題)』と「著しく、かつ本質的に類似している」と主張している。
ストーリーの骨組みは双方ともに、妻に先立たれた中年の一流元暗殺者が主人公。本人の意に反して裏社会へと引きずり込まれ、独自のルールを持つ暗殺者たちの国際的な秘密結社を相手に、怒涛の復讐劇を繰り広げるというものだ。
さらにディテールにおける共通点として、主人公の自宅が襲撃されて大切なペットが殺される導入部や、自宅から隠し武器を回収したのち、ナイトクラブで宿敵と対峙するアクションシーンへの展開が挙げられている。
▼15億円の損害賠償請求とルートの解明

ウィッカーは今回の訴訟で、映画の収益から少なくとも1,000万ドル(約15億円)の支払いを求めている。被告には、『ジョン・ウィック』シリーズの脚本家デレク・コルスタッド、制作会社のサンダー・ロード・フィルムズ、そして配給元のライオンズゲートが名指しされている。
訴状では、コルスタッドがウィッカーの脚本を入手できた背景についても具体的なルートが主張された。ウィッカーが脚本を応募したコンテストの審査員が、後にコルスタッドのキャリアを後押しした人物であったこと、また、シリーズの契約をまとめ上げた大手事務所「UTA」のエージェントに対し、ウィッカー側が事前に脚本を送付していたことなどが挙げられている。
ハリウッドにおいて著作権侵害を認めさせるためのハードルは依然として高く、訴訟を起こすまでの時効(出訴期限)も障壁となる可能性があるが、ウィッカー側は「『ジョン・ウィック』を初めて鑑賞したのは昨年になってからだ」と主張。法廷での本格的な議論はこれから始まることになる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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