アメリカのZ世代は「レトロ音楽」に夢中?マイケル、プリンス…生まれる前の名曲にハマる背景
米データ分析会社Luminateの調査により、アメリカの13〜24歳の若年層が最新曲ではなく、自身が生まれる前のレトロな音楽を好む傾向が明らかになった。
▼Z世代で進む「最新曲」離れとレトロ音楽へのシフト

同調査によると、若い世代が現在のポップチャートから距離を置き、過去の楽曲へとシフトしている。
現時点でも2020年代の音楽はZ世代で最も人気があるものの、シェアは低下している。2021年には同世代の55%が「2020年代の音楽が一番好き」と答えていたが、2025年には44%に下落。一方で、2021年に18%だった「1990年代以前の音楽が好き」という回答は、昨年には25%にまで上昇した。
▼90年代リバイバルを牽引する親世代の影響

ストリーミングの伸び率では、1990年代の楽曲が8%増でトップを記録し、2000年代が7%増で続いた。全人口で見ても90年代は最も消費されている年代であり、64%のリスナーが90年代の音楽を聴くと回答している。
調査を行ったLuminateは、要因としてミレニアル世代の親と子どもの関係性を指摘する。親が青春時代に親しんだ音楽を家庭で流し、それを聴いた子どもたちが自らレトロな音楽を探し始めているのだ。アディソン・レイなど「Y2K」のテイストを持つ新世代アーティストの台頭も、この流れを後押ししている。
▼サブスクと映画・ドラマのタイアップによる相乗効果

現在の音楽ファンは新曲よりも、リリースから18か月以上が経過した「カタログ曲」を好む傾向が強い。米国のストリーミング消費におけるカタログ曲の割合はすでに7割を超えており、この傾向は一般層へ広がったアナログレコードの復活にもつながっている。
さらに、映像作品やポップカルチャーにおけるタイアップ効果も決定打となっている。

現在、マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』の大ヒットで、「Billie Jean」などの代表曲がSpotifyのグローバルチャートで急浮上。また、ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で起用されたプリンスの楽曲「Purple Rain」や、ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill」も大きなリバイバルを果たした。
さらに、TikTokのトレンド動画のBGMとして、フリートウッド・マックなどの名曲が使用されバズる現象も定着している。若者たちの関心はいま、一過性のトレンドではなく、時代を超越した本物の名曲へと向いている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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