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コリン・ファレル、『シュガー』は『ザ・ペンギン』撮影後の“精神的浄化”だった──“ペンギン役”の代償も明かす

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コリン・ファレル、『シュガー』は『ザ・ペンギン』撮影後の“精神的浄化”だった──“ペンギン役”の代償も明かす
『シュガー』より 写真:Apple TV+
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Apple TVドラマ『シュガー』で主演・製作総指揮を務めるコリン・ファレルが、DCドラマ『THE PENGUINーザ・ペンギンー』で演じたオズ・コブ(ペンギン)との対照的な役作りについて語った。2020年から約6年にわたり、極悪非道なギャングと、思いやりに満ちた私立探偵という正反対の人物を演じ分けてきたファレルは、『シュガー』での経験が「精神的な浄化」になっていたと振り返っている。

現在、『シュガー』シーズン2が配信中のなか、ファレルは米『ハリウッド・リポーター』のインタビューで、作品のテーマやロサンゼルス社会の描写、さらには『THE BATMANーザ・バットマンー2』への復帰についても語った。

『シュガー』は『ザ・ペンギン』の“正気を取り戻す時間”だった

コリン・ファレルは2022年公開の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』、2024年のドラマ『ザ・ペンギン』、そして今後公開予定の『THE BATMAN-ザ・バットマン-2』で、ゴッサムを牛耳る犯罪者オズ・コブを演じている。一方、『シュガー』では、ロサンゼルスを舞台に活躍する私立探偵ジョン・シュガー役を務めている。

両者には映画好きであることや、人間観察に優れているという共通点もある。しかし、ファレルによれば、その本質はまったく異なるという。

「ペンギンを演じるのは大好きなんだ。子どもの頃にテレビシリーズ『バットマン』のバージェス・メレディスを見て育ち、その後は友人でもあるダニー・デヴィートのペンギンも見てきた。その役を演じられるのは夢のようなことだよ」

そう語る一方で、オズという人物の内面については、「あのキャラクターの中には、とても深い毒がある。演じ終えるたびに、その毒を少しずつ取り除いていくような感覚になる」と説明した。

対照的に、ジョン・シュガーについては、「シュガーはとても優しく、楽観的で、根本的に善良な人物だ。彼は人の痛みの奥にある善性を見ることができる。僕にとっては、本当にすばらしい“道徳的な口直し”だった」と語り、『シュガー』が『ザ・ペンギン』のダークな世界観から精神的に回復するための「正気を取り戻す確認作業」のような役割を果たしていたことを明かした。

“人間以上に人間らしい”エイリアン、ジョン・シュガー

『シュガー』シーズン1最大のサプライズは、主人公ジョン・シュガーが実は地球外生命体だったという事実だった。

シーズン2では、その秘密が明かされた後の世界が描かれる。同胞たちは人類からの脅威を受けて故郷の星へ帰還するが、シュガーだけは行方不明となった妹ジェンを探すため、地球に残ることを選択した。

しかし、妹の行方は依然として分からず、シュガーは最悪の事態を想定するようになる。そんな彼が新たに関わるのが、韓国系移民のムーン兄弟をめぐる事件だ。兄ジ・ムーンの失踪事件を追うことで、弟ダニーが味わうかもしれない喪失感を、自らの悲しみと重ね合わせている。

ファレルは、シュガーというキャラクターの魅力について次のように説明する。

「彼は誰の中にも最善の部分を見出そうとする。そして、人々の苦しみの向こう側にある善意を見つけることができるんだ」

また、劇中で描かれる社会的弱者の苦しみについても言及した。

「最も弱い立場に置かれた人々――子どもや高齢者、病気や障害を抱える人たちが、無関心や怠慢、欲望の犠牲になっている現実は、残念ながらどこを見ても存在している」

『シュガー』は移民の物語か、人間の物語か

『シュガー』シーズン2より 写真:Apple TV+
『シュガー』シーズン2より 写真:Apple TV+

シーズン2では、韓国系移民のムーン兄弟の物語が重要な軸として描かれる。

ファレルは、アイルランド出身者としてアメリカで暮らしてきた自身の経験から、このテーマに強く共感したという。

「僕はハリウッドで仕事をしているけれど、この国においては根本的には移民なんだ」

ショーランナーのサム・キャトリンは、『シュガー』を「移民の物語」と捉えているという。しかしファレル自身は、より普遍的な人間ドラマとして作品を見ている。

「確かにシュガーは遠い世界から来た移民のような存在だ。でも、この作品が描いているのは、それ以上に人間そのものだと思う。エイリアンという寓話を使って、人間の本質を探っているんだ」

シーズン2はSFではなく“ロサンゼルス”を描いた

『シュガー』より 写真:Apple TV+
『シュガー』より 写真:Apple TV+

シーズン1で主人公の正体が明かされたことで、シーズン2ではさらにSF色を強める選択肢もあった。しかし制作陣は、あえてロサンゼルスという都市そのものを深く掘り下げる道を選んだ。

ファレルはこの判断を支持している。

「僕はロサンゼルスという街が大好きなんだ。25年住んでいるけれど、いまだに理解しきれない部分がたくさんある」

さらに、ロサンゼルスの多様性について、「韓国人街もあるし、タイタウンもある。エルサルバドル系コミュニティもあり、もちろんメキシコ系住民も多い。本当に興味が尽きない街だ」と語った。

シーズン2では、ホームレス問題やフェンタニル危機、制度的腐敗、移民問題など、現代アメリカが抱えるさまざまな課題が描かれている。

一方で、ファレルは社会問題を描く際の難しさについても率直に語った。

「ホームレスコミュニティを描く際に、彼らを見下したり、子ども扱いしたり、あるいは“私たちはこんなに思いやりがあります”という自己満足のために利用してしまうことを恐れていた」

撮影現場でも、ホームレスの野営地を描くシーンで、メイクや演出の一部について「慎重になるべきだ」と意見を述べたという。

「僕たちが完全に正しく描けたとは言えない。でも、少なくとも敬意を持って描こうと努力した。失敗していなければいいと願っている」

『シュガー』の未来では、さらにSFを掘り下げる可能性も

ファレルは、シーズン2が意図的にSF要素を抑えたことを認めつつも、将来的にはもう少しSF的な側面を掘り下げたい考えも示した。

「もし今後もシリーズが続くなら、もう少しSF的な要素を描いてみたい。でも、この作品の核が“ロサンゼルスで生きる人間たちの物語”であることは決して失ってはいけないと思う」

また、シーズン2ではローラ・サン・ジャコモ演じるキャラクターを通じて、シュガーが地球に来た当初の姿も描かれる。ファレルによれば、この人物は「人間社会に同化しすぎた場合、シュガーたちに何が起こり得るかを示す警告のような存在」だという。

『THE BATMAN-ザ・バットマン-2』では再びオズ・コブに

ファレルは近く撮影が始まる『THE BATMAN-ザ・バットマン-2』で、3度目となるオズ・コブ役を演じる予定だ。

もっとも、今回は出演シーンは限定的だという。

「ありがたいことに、今回は夏の間ずっと30ポンド(約13.6kg)のボディスーツと2ポンド(約900g)のシリコンを身につけるわけじゃない。出演は2~3シーン程度だから、数週間で終わると思う」と笑いながら語った。

『シュガー』シーズン2はApple TVで毎週金曜日に新エピソードが配信されており、最終話は8月7日に配信予定となっている。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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